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【第31回三島由紀夫賞&山本周五郎賞】三島賞は古谷田奈月さん「無限の玄」、山本賞は小川哲さん『ゲームの王国』が受賞

第31回三島由紀夫賞および第31回山本周五郎賞の選考会が5月16日に開催され、受賞作品が決定しました。

 

第31回三島由紀夫賞および山本周五郎賞 受賞作品

第31回三島賞および第31回山本賞の受賞作品は次の通りです。
なお、山本賞を受賞した小川哲さん著『ゲームの王国』は、今年2月に発表になった第38回日本SF大賞とのW受賞となりました。

 
■第31回三島由紀夫賞
古谷田奈月さん「無限の玄」(『早稲田文学』増刊女性号)

■第31回山本周五郎賞
小川哲さん『ゲームの王国(上・下)』(早川書房)

 
選考委員は、三島賞が川上弘美さん、高村薫さん、辻原登さん、平野啓一郎さん、町田康さん、山本賞が石田衣良さん、荻原浩さん、角田光代さん、佐々木譲さん、唯川恵さん。

選考結果は、三島賞が『新潮』7月号誌上、山本周五郎賞が『小説新潮』7月号誌上でも発表され、各選考委員の選評も併せて掲載されます。

 
両賞とも、受賞者には記念品および100万円が授与されます。授賞式は6月22日に開催。

 
<参考>両賞の候補作品は以下の各5作品でした。

【第31回三島由紀夫賞 候補作品】〔敬称略〕
『息子と狩猟に』服部文祥(新潮社)
『四時過ぎの船』古川真人(新潮社)
『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』高橋弘希(講談社)
『彼の娘』飴屋法水(文藝春秋)
「無限の玄」古谷田奈月(『早稲田文学』増刊女性号)

【第31回山本周五郎賞 候補作品】〔敬称略〕
『ライオン・ブルー』呉勝浩(KADOKAWA)
『パーマネント神喜劇』万城目学(新潮社)
『ゲームの王国(上・下)』小川哲(早川書房)
『機龍警察 狼眼殺手』月村了衛(早川書房)
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(文藝春秋)

 

三島由紀夫賞・山本周五郎賞とは

三島由紀夫賞と山本周五郎賞はともに、新潮社が設立した「一般財団法人 新潮文芸振興会」が主催。

三島由紀夫賞は、作家・三島由紀夫の業績を記念し、1987年に創設。小説、評論、詩歌、戯曲を対象とし、「文学の前途を拓く新鋭の作品」に贈られる文学賞です。

山本周五郎賞は、大衆文学・時代小説の分野で昭和期に活躍した山本周五郎にちなみ、三島由紀夫賞とともに創設。「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」に贈られる文学賞です。一応、対象となるのは「小説」となっていますが、それ以外の分野でも対象となる可能性があります。

両賞とも、前年4月1日より当年3月31日までに発表された作品が選考対象となります。

 

ゲームの王国(上) (早川書房)
サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1974年のカンボジア、バタンバンで出会った。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺――百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する……あたかもゲームのように。

 
ゲームの王国(下) (早川書房)
「君を殺す」――大量殺戮の季節が生んだ、復讐の誓いとふたりの訣別から半世紀が経った。政治家となったソリヤは、理想とする〈ゲームの王国〉を実現すべく権力の頂点を目指す。一方でムイタックは自身の渇望を完遂するため、脳波測定を利用したゲーム〈チャンドゥク〉の開発を、早熟な少年アルンと共に進めていた。過去の物語に呪縛されながらも、光ある未来を希求して彷徨うソリヤとムイタックが、最後に手にしたものとは……。

 
【関連】
三島由紀夫賞 | 新潮社
山本周五郎賞 | 新潮社

 


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