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【日本SF大賞】小川哲さん『ゲームの王国』と飛浩隆さん『自生の夢』がW受賞 故・山野浩一さんに功績賞

日本SF作家クラブは2月25日、第38回日本SF大賞の受賞作を発表しました。

 

「第38回日本SF大賞」受賞作について

第38回日本SF大賞は、次の2作品に決定しました。また、昨年7月に死去したSF作家・SF評論家の山野浩一さんに功績賞が贈られます。贈賞式は4月20日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催。

 
■日本SF大賞
『ゲームの王国』(小川哲さん/早川書房)
『自生の夢』(飛浩隆さん/河出書房新社)

■功績賞
山野浩一さん

選考委員は、日下三蔵さん、高槻真樹さん、高野史緒さん、飛浩隆さん、長谷敏司さん。ただし、候補者となった飛浩隆さんは選考会には書面参加となり、また、選考会の司会進行は日本SF作家クラブ会長が務めることになっていますが、会長の藤井太洋さんも候補者となったため、今回の司会は事務局長が務めました。

なお、詳しい選考内容については、後日、日本SF作家クラブ公式サイトに掲載される予定です。

 
<参考>最終候補作
・『ゲームの王国』(小川哲さん/早川書房)
・『公正的戦闘規範』(藤井太洋さん/早川書房)
・『自生の夢』(飛浩隆さん/河出書房新社)
・『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』(荒巻義雄さん/彩流社)
・『横浜駅SF』(柞刈湯葉さん/KADOKAWA)

 

日本SF大賞について

日本SF大賞は、日本SF作家クラブが1980年に創設し、主催している賞です。毎年9月1日から翌8月31日までの1年間に発表された作品を対象としています。

第34回より、候補作選出にあたって「エントリー制」を導入。日本SF作家クラブ会員だけでなく、一般のファンや読者も、同等の権利でエントリーに参加できます。

エントリーされた作品のなかから、日本SF作家クラブ会員の会員投票によって、5作品ほどの最終候補作品が選ばれます。そして、「選考委員の討議」により、最終候補作品のなかから日本SF大賞が決定します。

エントリーできる作品は「出版物や映像作品、および現実に起きた出来事や製品も含む」となっており、「はやぶさ帰還」などの出来事や、「ボーカロイド」「ASIMO」などの製品も対象となります。

エントリーの際の評価基準は、SFとしてすぐれた作品であり、「このあとからは、これがなかった以前の世界が想像できないような作品」や「SFの歴史に新たな側面を付け加えた作品」となります。

自薦・他薦は問わず、同人誌、インターネット上の活動、自主制作ゲーム・動画・音楽等、インディーズの作品全般もエントリーできます。

 

ゲームの王国(上) (早川書房)
サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える1975年のカンボジア、バタンバンで出会った。秘密警察、恐怖政治、テロ、強制労働、虐殺―百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する…あたかもゲームのように。

 
自生の夢
73人を言葉の力で死に追いやった稀代の殺人者が、怪物〈忌字禍(イマジカ)〉を滅ぼすために、いま召還される—-第41回星雲賞日本短編部門受賞作「自生の夢」他、今世紀に発表された読切短編のすべてを収録。最先端の想像力、五感に触れる官能性。現代SFの最高峰、10年ぶり待望の作品集。
「この作者は怪物だ。私が神だったら、彼の本をすべて消滅させるだろう。
世界の秘密を守るために。」—-穂村弘

その他の収録作品:
◎「海の指」第46回星雲賞日本短編部門受賞
霧が晴れたとき、海岸に面した町が〈灰洋(うみ)〉となり、異形の事物は奏でられていく。
◎「星窓 remixed version」日本SF大賞受賞第1作
宇宙空間からぽんと切り抜いたガラス板を買ってきた。
◎「#銀の匙」「曠野にて」「野生の詩藻」
天才詩人アリス・ウォンの生み出したもの、遺したもの。
◎「はるかな響き」
人類誕生以前に行われた犯罪、その結果、人類を殲滅させるに至った犯罪。

 
【関連】
第38回日本SF大賞・受賞作決定! – SFWJ:日本SF大賞
日本SF作家クラブ(SFWJ) 公式ウェブサイト

 


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