本のページ

SINCE 1991

「小説現代」10月号の特集は「私たちはなぜ、小説を読むのか。」 野﨑まどさんが″読む″ことの意味を問う『小説』を全文公開

講談社が発行する小説誌「小説現代」2024年10月号(9月21日発売)では、野﨑まどさんによる4年越しの最新長編小説、その名も『小説』を全編公開。「小説を読む意味とは?」「その先に何があるのか?」――そんな疑問に、『小説』はたった一つの答えをもたらします。

「特集 私たちはなぜ、小説を読むのか。」と題し、注目の書き手による特別エッセイや生粋の本読みによる書評、そして著者・野﨑まどさんのロングインタビュー&スペシャル対談などを掲載しています。

 

鬼才・野﨑まどさん最新作はタイトルからして問題作! ″読む″ことの意味を問う『小説』全文公開

 
【野﨑まどさん『小説』あらすじ】

五歳で「走れメロス」を読んで以来、小説だけが内海集司の友達だった。十二歳のとき、司馬遼太郎『竜馬がゆく』を貸したことがきっかけで、同じ世界を愛する初めての仲間・外崎真と出会う。ある日学校裏の「モジャ屋敷」に忍び込んだ2人は、そこで謎の小説家・髭先生に遭遇する。屋敷の蔵書を読み漁る日々が二人の青春となった。小説があればそれでよかった、読むことが至上の幸福だった。しかし大人になるにつれ二人の道は次第に分かれ、「読む」ことに意味を求める現実が内海の前に立ちはだかる。

これはフィクション。しかし虚構ではない。
読むことを愛するすべての「あなた」が主人公の、祝福の物語。

 
漫画家・樺ユキさんによる、書き下ろしレビュー漫画も収録!

プロの本読みたちから、絶賛の声続々!

「小説とは何か。小説を読むことにはどんな意味があるのか。そもそも意味とは何なのか。小説をめぐる思考は根源にまで遡り、やがて唯一無二の答えに到達する。」
――大森望さん(書評家・翻訳家)

「この作品を読んだことで、僕の読書は確実に良い方向へと変わっていくだろう。そして、今まで以上に小説を愛する気持ちが強くなっていくに違いない。」
――けんごさん(小説紹介クリエイター)

 
作家・小川哲さんによる特別エッセイ「我々はどうして本を読むのか」も掲載 ″読むことの意味″を問う『小説』は、書き手の心に何をもたらしたのか?

《先が気になって閉じる機会を失い、睡眠時間を削って頁を捲る。翌朝、どうして夜更かしなんてしてしまったんだろうと頭を抱えながらも、結局また同じことを繰り返してしまう。どうしようもなく小説が好きな人は、どこかで自分の人生を犠牲にしながらも、それでも読書を止めることができない。でも、そのことに意味はあるのだろうか?》
(本文より抜粋)

 
そのほか、野﨑まどさんのロングインタビュー「小説は宇宙に繋がっている」、同期デビューの作家・綾崎隼さんとの15周年記念対談など、盛りだくさんの一冊となっています。

 

「小説現代」10月号 主な内容

<特集> 私たちはなぜ、小説を読むのか。
【全編公開】『小説』野﨑まど
野﨑まどロングインタビュー 「小説は宇宙に繋がっている」
小川 哲 特別寄稿 「我々はどうして本を読むのか」
『小説』書評 大森望 けんご
『小説』レビューコミック 樺 ユキ
「内海」「外崎」読書の旅
デビュー15周年同期対談 野﨑まど×綾崎 隼 「かたちのないものをひろいあげるように」
書き下ろし短編 「雪嵐の密室」

<特別企画>
武川佑 まるくたなるたいち
『円かなる大地』書評 大矢博子 細谷正充
第70回江戸川乱歩賞受賞作『フェイク・マッスル』刊行記念 日野瑛太郎×白川尚史 同窓対談
『春、出逢い』刊行記念 特別鼎談  俵 万智×笹 公人×宮田愛萌  三十一文字を彩ることば

<シリーズ>
村木 嵐/青波 杏/砂原浩太朗

<読み切り>
朝霧 咲/宇野 碧

<コラム> 
宮田愛萌 ねてもさめても本のなか
〆切めし 坪田侑也
武田砂鉄 もう忘れてませんか?

<漫画>
意志強ナツ子 るなしい

 

小説現代 2024年10月号
講談社 (編集)

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です