プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった―― 一穂ミチさん直木賞受賞第一作『恋とか愛とかやさしさなら』が刊行
2024年7月に『ツミデミック』で第171回直木賞を受賞した、一穂ミチさんの受賞後第一作『恋とか愛とかやさしさなら』が小学館より刊行されました。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る恋愛小説
「わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。」
――高瀬隼子さん(作家)
「僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。」
――けんごさん(小説紹介クリエイター)
「女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。」
――スケザネさん(書評家)
【あらすじ】
カメラマンの新夏(にいか)は啓久(ひらく)と交際5年。プロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことでふたりの関係は一変する──。
「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、著者新境地となる恋愛小説。
★ためし読み:https://shogakukan.tameshiyo.me/9784093867399
★特設サイト:https://www.shogakukan.co.jp/pr/koitoka
著者コメント
自分だったらどうするだろう?
答えの出ない問いかけを、何度も何度も繰り返して書きました。
―― 一穂ミチ
著者プロフィール
一穂ミチ(いちほ・みちさんは、大阪市出身。2007年『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。ボーイズラブ小説を中心に作品を発表。2021年に刊行した初の単行本一般文芸作品『スモールワールズ』が2022年本屋大賞第3位、第43回吉川英治文学新人賞、2024年『光のとこにいてね』で第30回島清恋愛文学賞、2024年7月『ツミデミック』で第171回直木賞を受賞。
他の著書に『パラソルでパラシュート』『うたかたモザイク』など。
恋とか愛とかやさしさなら 一穂 ミチ (著) |
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