平野啓一郎さん×池澤春菜さん対談「文学は未来の夢を見るか」をオンライン配信
公益財団法人「文字・活字文化推進機構」と日本経済新聞社は、芥川賞作家の平野啓一郎さんと、日本SF作家クラブ会長を務めた声優でエッセイストの池澤春菜さんによる対談「文学は未来の夢を見るか」を10月3日(木)にオンライン配信します。
平野啓一郎さん×池澤春菜さん対談「文学は未来の夢を見るか」 開催概要
生成AI(人工知能)やVR(仮想現実)といった技術革新が世界で急速に進んでいます。科学的な空想に基づくSFをはじめ、未来を描いてきた文学は少なくありません。
予想を超えるような技術の進化は、文学にどう影響を与え、未来を予測する力を変えていくのでしょうか。また、「未来を知る」ための読書術とは、どういうものでしょうか。
――芥川賞作家の平野啓一郎さんと、日本SF作家クラブ会長を務めた声優でエッセイストの池澤春菜さんが対談し、語り合います。
■日時:2024年10月3日(木)正午より配信開始
■登壇者
池澤春菜さん(第20代日本SF作家クラブ会長・声優・エッセイスト)
平野啓一郎さん(芥川賞作家)
コーディネーター:中野稔さん(日本経済新聞社 編集 文化グループ)
■視聴料:無料
■主催:公益財団法人 文字・活字文化推進機構、日本経済新聞社
★詳細&申込み:https://www.mojikatsuji.or.jp/news/2024/09/05/8518/
登壇者プロフィール
■池澤春菜(いけざわ・はるな)さん
声優、歌手、エッセイスト。ギリシャ・アテネ生まれ、神奈川、東京都育ち。大学在学時に「ミュータント・タートルズ(旧作)」で声優デビュー。1996年にはアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」星馬豪(せいば ゴー)役で主演。
2017年にSFエッセイ集『SFのSは、ステキのS』で第48回星雲賞ノンフィクション部門、2021年に初の小説作品「オービタル・クリスマス」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞。第20代日本SF作家クラブ会長(2020~2022年)。
著書に『乙女の読書道』『最愛台湾ごはん』『はじめましての中国茶』『台湾市場あちこち散歩』、『おかえり台湾』(高山羽根子さんとの共著)、『ぜんぶ本の話』(池澤夏樹さんとの共著)、小説集『わたしは孤独な星のように』、翻訳書に劉慈欣『火守(ひもり)』、ウィリアム・ブレイク『無垢の歌』(池澤夏樹さんとの共訳)など。
父は作家・詩人・翻訳家の池澤夏樹さん、祖父は作家・詩人・フランス文学者の福永武彦さん。
■平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)さん
1975年、愛知県蒲郡市生まれ、北九州市出身。京都大学法学部卒業。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞、40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。
2009年『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2019年『ある男』で読売文学賞を受賞。2014年、フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章。2023年、構想20年の『三島由紀夫論』を遂に刊行。『仮面の告白』『金閣寺』『英霊の声』『豊饒の海』の4作品を精読し、文学者としての作品と天皇主義者としての行動を一元的に論じた。三島の思想と行動の謎を解く、令和の決定版三島論。同作で第22回小林秀雄賞を受賞。
累計60万部超のロングセラー作品『マチネの終わりに』の映画化(2019年)、『空白を満たしなさい』の連続ドラマ化(2022年)、『ある男』の映画化(2022年)、『本心』(2024年11月)と映像化が続く。
小説に『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『決壊』『ドーン』『透明な迷宮』等、エッセイに『本の読み方 スロー・リーディングの実践』『小説の読み方』『私とは何か 「個人」から「分人」へ』『考える葦』『「カッコいい」とは何か』『死刑について』等がある。
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