星野源さん『いのちの車窓から』続編が約7年半ぶりに刊行
約7年半ぶりの刊行となる、星野源さんのエッセイ集『いのちの車窓から』の続編『いのちの車窓から 2』がKADOKAWAより刊行されました。
1巻は累計45万部突破! 星野源さんの大人気エッセイ、待望の2巻が約7年半ぶりに発売
雑誌『ダ・ヴィンチ』2014年12月号よりスタートした星野源さんのエッセイ連載「いのちの車窓から」。
その連載をまとめた『いのちの車窓から』(2017年3月刊)は、累計発行部数45万部突破(電子書籍含む)の大ヒットを記録。
そしてこのたび、約7年半ぶりの刊行となる第2巻が発売されます。
本書には、2017年から2023年までの連載原稿(不定期連載※一部連載時原稿未収録、改稿あり)に、4篇の書き下ろしを加えた計27篇+あとがきを収録。カバーと表紙のイラストは、角川文庫版『いのちの車窓から』と同じくビョン・ヨングンさんが手掛けました。
笑顔の裏にあった虚無感、コロナ禍下での日々、出会いと別れ、新生活について……端正に真っ直ぐに綴った第2巻
本書のタイトル「いのちの車窓から」は連載開始当時、普段かけていた度の強い眼鏡のレンズ越しに周囲を見ている自分を、なんとなく〈窓の内側〉にいるものと感じながら、〈窓の外側〉を綴るというテーマにちなんだものでした。しかし、今作では少しずつ「自身」へと向かうことで、より洗練された端正な筆致へと変化を遂げていきます。
「芸能界のど真ん中で、好きな音楽を自由に作ることができるなんて、嬉しく、楽しくない訳がない。」
第1巻が刊行された2017年、星野源さんは「逃げるは恥だが役に立つ」「恋」の大ヒットで大注目を浴びました。
関係者が呆気にとられるほどの大反響を受け、自分を取り巻く環境が変わっていく……星野源はその渦中にいました。
「嬉しいことばかりだった。」
しかしその反面、
「昨年の2017年から、私はおかしくなっていった。」
「仕事では楽しく笑顔でいられていても、家に帰ってひとりになると無気力になり、気が付けば虚無感と頭を抱え、何をしても悲しいなとしか感じず、ぼんやり虚空を見つめる様になった。」
――(太字部分本書「POP VIRUS」より抜き出し引用)
笑顔の裏で抱えていた虚無感、コロナ禍下での日々、『喜劇』の創作秘話、進化する音楽制作、大切な人との別れ、新しい出会いと未来、愛おしい生活について――約7年半にわたる星野源さんの日々と創作、周囲の人々。そしてその思考と「心の内側」を真っ直ぐに綴ったエッセイ集です。
星野源さん コメント
日頃伝えきれない感触が、エッセイでは書けるような気がします。この本には7年間に起きた出来事や出会った人、その時々の自分の心の感触が記録されています。個人的にですが、単行本用に書き下ろした4つの新作が好きなので、ぜひ手に取って読んでいただけたら嬉しいです。
―― 星野 源
著者プロフィール
星野源(ほしの・げん)さんは、1981年生まれ、埼玉県出身。俳優・音楽家・文筆家。
俳優として、映画「罪の声」で第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。
音楽家としては、近年に「喜劇」「生命体」「光の跡」など多数の楽曲を発表。
著作に『そして生活はつづく』『働く男』『よみがえる変態』『いのちの車窓から』がある。
音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断した活動が評価され、2017年に第9回伊丹十三賞を受賞。
いのちの車窓から 2 星野 源 (著) |
<既刊>
いのちの車窓から (角川文庫) 星野 源 (著) 星野源の大人気エッセイ集、書き下ろしを加え文庫化! 星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載スタートした、エッセイ「いのちの車窓から」。 ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、2014年以降、怒濤の日々を送った2年間。 文庫版では、カバーを新装&10ページ(エッセイ約2本分半に相当)にわたる、長い「文庫版あとがき」を新たに収録! |
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