前川ほまれさんが動物介在療法をテーマに描く『臨床のスピカ』が刊行
2023年に『藍色時刻の君たちは』で第14回山田風太郎賞を受賞した、前川ほまれさんの受賞後第一作『臨床のスピカ』がU-NEXTより刊行されました。
寄り添い、寄り添われ、生きていく――。
本書『臨床のスピカ』は、医療現場において動物、特に犬が医療従事者として治療計画の一部(例えば、投薬の場面、終末期の患者のケアなど)を担う動物介在療法をテーマに、現役看護師の著者が描く希望の物語です。
【あらすじ】
動物介在療法に携わる犬のスピカと、そのハンドラーの凪川遥が、横紋筋肉腫を患った5歳児、強迫性障害を抱える中学生、産後うつの患者や家族たちと向き合う。それは、凪川自身の内面にも変化を起こし、やがて大きな決断をすることに。
動物介在療法を知るきっかけとなった同期との出会いとその後、育児放棄をした母とのこれから。
犬と人との関係を通じ、人と人との心地よい距離と自分自身のありようを見つめ直していく。
命の現場を舞台に、現役看護師の著者が描く希望の物語。
著者プロフィール
前川ほまれ(まえかわ・ほまれ)さんは、1986年生まれ、宮城県東松島市出身。看護師として働くかたわら、小説を書き始める。2017年「跡を消す」で第7回ポプラ社小説新人賞を受賞し、翌年『跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング』を刊行しデビュー。
2019年刊行の『シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎』は第22回大藪春彦賞の候補となる。2023年刊行の『藍色時刻の君たちは』で第14回山田風太郎賞を受賞。
その他の著書に『セゾン・サンカンシオン』がある。
臨床のスピカ 前川 ほまれ (著) |
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