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映画化&93万部突破のベストセラー、辻村深月さん『傲慢と善良』を「メタモルフォーゼの縁側」鶴谷香央理さんがコミカライズ

累計93万部を突破した辻村深月さんのベストセラー小説『傲慢と善良』を鶴谷香央理さんが漫画化したコミック版が、文芸誌「小説トリッパー」のWEBサイト「web TRIPPER」にて連載を開始しましました。

 

辻村深月さんの『傲慢と善良』をコミカライズ! 描くのは『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理さん

辻村深月さんの小説『傲慢と善良』(朝日文庫)が漫画化され、6月20日より朝日新聞出版のWEBサイト「web TRIPPER」(https://webtripper.jp/)にて連載(毎月20日昼11時更新予定)がスタートしました。

漫画を担当するのは、『メタモルフォーゼの縁側』などで知られる鶴谷香央理さん。初回は一挙3話公開されます。
お互いに作品のファン同士であったという辻村さんと鶴谷さん。惹かれあう才能同士が出会い、どのような化学反応が生まれるのか。ぜひ連載を確認してみてください。

 
また同作は、映画化も決定。藤ヶ谷太輔さん、奈緒さん主演で、9月27日(金)公開予定です。

 
【あらすじ】
婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる――。彼女は、なぜ姿を消したのか。浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源。圧倒的な支持を集める恋愛ミステリの傑作。

★漫画『傲慢と善良』連載ページ:https://webtripper.jp/m/mdf185579bb2a

 

辻村深月さんコメント

『傲慢と善良』の漫画化に際して鶴谷さんのお名前があがった際に、「そんな恐れ多いこと!!」と震えあがりました。

鶴谷さんの才能と時間は、ご自分の漫画を描かれるためにお使いいただきたい、私だって鶴谷さんの新作が読みたいもの!とファンの一人として恐縮していたのですが、同時に、鶴谷さんが真実と架の、あの厄介な物語を描かれたらどうなるのだろう……という期待と好奇心も抑えきれませんでした。

お会いしてお話をし、届いた第一話のネームを読んだ途端、ああっ!と心が震えました。

これは確かに私が書いた『傲慢と善良』だけど、まぎれもない鶴谷作品の新作!

それくらい、この話を鶴谷さんがご自分のものしてくださっていると感じ、続きが読めるのが今は楽しみでなりません。こんな幸せがあっていいのか、と信じられない気持ちです。

 

鶴谷香央理さんコメント

『傲慢と善良』を初めて読んだ時、この傲慢さと善良さは、現代を生きる多くの人が持っているものだと思いました。けれども同時に、まさに傲慢で、善良であるがために、誰もがそれを隠して、目を背けているものでもあります。そこに光を当てた辻村さんが見せてくださった景色を、漫画でもみなさんにお見せできたらと思っています。

 

著者プロフィール

 
■原作:辻村深月(つじむら・みづき)さん

1980年生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。

2011年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、2018年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。

『ふちなしのかがみ』『きのうの影踏み』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『この夏の星を見る』『凍りのくじら』『ぼくのメジャースプーン』『スロウハイツの神様』『島はぼくらと』『ハケンアニメ!』『青空と逃げる』『闇祓』『嘘つきジェンガ』『この夏の星を見る』『あなたの言葉を』など著書多数。

 
■漫画:鶴谷香央理(つるたに・かおり)さん

1982年生まれ、富山県高岡市出身。2007年「おおきな台所」でデビュー。同作品で「第52回ちばてつや賞」準大賞を受賞。

代表作『メタモルフォーゼの縁側』は「このマンガがすごい!2019」オンナ編第1位、第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞、芦田愛菜さん主演で映画化もされた。
他の作品に『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集2007-2015』『ユウと魔法のプログラミング・ノート』など。

 

傲慢と善良 (朝日文庫)
辻村 深月 (著)

 
【関連】
鶴谷香央理:連載コミック「傲慢と善良」(原作・辻村深月)|web TRIPPER
さん映画『傲慢と善良』公式サイト

 


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