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「異物」があったら切除するべき? 川瀬はるさんコミック『おはよう、しっぽ』が刊行

文藝春秋のコミックサイト「BUNCOMI」で連載された、川瀬はるさんの「おはよう、しっぽ」が書籍化されました。

 

佐々木ムギ33歳、尻尾つき――。

川瀬はるさんは2021年『私をとり戻すまでのふしぎな3日間』で漫画家デビュー。主体性なく曖昧に生きてきた主人公が、同棲相手の家出をきっかけに自分と向き合い再生していく様を描いた同作品が、性別を問わず共感と話題を呼び、『おはよう、しっぽ』が初めての連載作品となりました。

 
本作には話題のNHKの朝ドラ「虎に翼」主演の伊藤沙莉さんも「他人や自分と向き合うというのは勇気がいることだけど、案外悪くない。そう気付かせてくれる、じんわり温かな優しいお話でした。」と応援の帯コメントを寄せています。

 
【あらすじ】

佐々木ムギ33歳、しっぽ有。 休日は高校からの付き合いである後輩兼親友のれんげと喫茶店を巡り、平日は山吹さん(前向きな朗らかさん)、小石さん(「ふつう」を愛する世話焼き)、土屋さん(何かありそう)という愛すべき3人の先輩おばあちゃんズと、図書館の修復室で働きながら比較的穏やかに暮らしている、はずだった。

電車の中でしっぽをディスられたり漠然と異物扱いされたりするうち、自虐癖が身についてしまったムギ。しっぽを取るか否か悶々としながら過ごす中、悪意なき小石さんとの衝突をきっかけにムギの中に変化が起こり……

「いくつになっても、文字通り生まれ変われる気がしてきた(30代女性)」「娘と一緒に読んでます(40代男性)」等々、文春オンラインのコミックサイトBUNCOMI上で反響を呼んだ、じわっと沁みる「脱・自虐」コミック連載が、ついに一冊に!

 

著書コメント

読んでくださる方にとってこの話が何らかの癒しになりえたらという思いはありますが、作者としてなにか述べることが作品のじゃまになるような気もしています。どうぞ自由に読んでいただけたら嬉しいです。

 

著者プロフィール

川瀬はる(かわせ・はる)さんは、長野県出身。2021年『私をとり戻すまでのふしぎな3日間』で漫画家デビュー。主体性のない自分に気づかないふりをして曖昧に生きてきた主人公が、同棲相手の家出をきっかけに自分の感情と向き合い再生していく様を描いた同作品が、性別を問わず共感と話題を呼ぶ。今作が初めての連載作品となった。

 

おはよう、しっぽ
川瀬 はる (著)

「なんとなく気分が上がらないな~」という日にこそ、ぜひページをめくってみてください。カバーを外すとあらわれる地図はじめ、紙の本ならではの造本の楽しさも、ぜひ味わっていただけると幸いです。

 
【関連】
おはようしっぽ | 文春オンライン

 


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