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坂崎かおるさん初の単行本『嘘つき姫』が刊行

坂崎かおるさん著『嘘つき姫』(河出書房新社)

坂崎かおるさん著『嘘つき姫』(河出書房新社)

第4回百合文芸小説コンテスト大賞、第3回百合文芸小説コンテストSFマガジン賞、『ベストSF2022』、第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞、「さなコン」日本SF作家クラブ賞など受賞の超新鋭、坂崎かおるさん初の単行本『嘘つき姫』が河出書房新社より刊行されました。

 

SF、奇想、歴史、百合…多彩な作風で傑作を連発する坂崎かおるさん短編集『嘘つき姫』

 
「この本は、まるで鍵束だ。一つ読むたびに何かが解き放たれ、そして迷宮への扉が開く。」
――岸本佐知子さん(翻訳家)

「過去未来大小遠近あらゆる世界を鮮やかに的確に語りながら精緻な余白を残し、読者にその余白をこそ玩味させる。手練れの技だと思う。」
――小山田浩子さん(作家)

「この想像力が世界の有り様を拡張する。少し広くなった世界で、感情が、愛が息づく。」
――斜線堂有紀さん(作家)

 
2020年、まるで彗星のように、坂崎かおるさんは現れました。
登場からこれまで多彩な作風で傑作短篇を連発し、多数の文学賞やコンテストにおいて、驚異的なスピードで受賞・入賞を果たしています。

「坂崎かおるの単行本は、いつ、どこから出るのか――?」

多くの小説ファンの間で話題になってきた坂崎かおるさん初めての単行本は、河出書房新社から2024年3月に発売となりました。ある作品は史実を背景に描く海外文学の極上短篇のようであり、ある作品は見たこともないアイディアがあふれるSF/奇想小説、そうかと思えば日常の裂け目をショッキングに描く純文学作品まで、文字通りの多彩さ・信じられない緻密さで小説ファンをうならせることでしょう。

 
本書には、戦争の中で嘘が姉妹を繋ぐ「嘘つき姫」、電気椅子ショーに挑む魔女と技師「ニューヨークの魔女」ほか、書き下ろし2篇を含む全9篇が収録されています。。

 
〈単行本『嘘つき姫』収録作品〉

「ニューヨークの魔女」

「ファーサイド」(日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト・日本SF作家クラブ賞)

「リトル・アーカイブス」

「リモート」(第1回かぐやSFコンテスト・審査員特別賞)

「私のつまと、私のはは」 ※書き下ろし

「あーちゃんはかあいそうでかあいい」

「電信柱より」(第3回百合文芸小説コンテスト・SFマガジン賞)

「嘘つき姫」(第4回百合文芸小説コンテスト・大賞)

◎日出子の爪 ※書き下ろし

 
★坂崎かおるさん『嘘つき姫』あとがきに代えて(Web河出):https://web.kawade.co.jp/column/86889/

 

著者プロフィール

坂崎かおる(さかさき・かおる)さんは、1984年生まれ、東京都出身。2020年に「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞、2022年に「嘘つき姫」で第4回百合文芸小説コンテスト大賞を受賞するなど、受賞・入賞作多数。『嘘つき姫』が初単著となる。

★HP:https://lit.link/kaorusakasaki

 

嘘つき姫
坂崎 かおる (著)

装幀:名和田耕平デザイン事務所(名和田耕平+小原果穂)
装画:はむメロン

 
【関連】
『嘘つき姫』あとがきに代えて|Web河出

 


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