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大藪春彦賞受賞作家・赤神諒さん時代ミステリー『佐渡絢爛』が刊行

赤神諒さん著『佐渡絢爛』

赤神諒さん著『佐渡絢爛』

大藪春彦賞受賞作家・赤神諒さんによる、佐渡を舞台にした時代ミステリー長篇『佐渡絢爛(さどけんらん)』(カバー装画:ヤマモトマサアキさん)が徳間書店より刊行されました。

 

世界遺産への登録を目指す、話題の「佐渡」を舞台にした痛快時代ミステリー『佐渡絢爛』

本作品は、2023年3月28日より11月22日まで新潟日報に連載。毎日の挿絵は地元の美術系学校の生徒が担い、日々、興味深いイラストが掲載されました。連載時、現地の酒造元・尾畑酒造から、本作に出てくる日本酒と同じ名前の「旅烏」という純米無濾過原酒「旅烏」が発売されるなど、新潟県内で注目を浴びた話題の作品が、加筆修正を経て単行本化されました。

 
【あらすじ】

次々と起こる怪事件の現場には、血塗れの能面が!
佐渡金銀山に隠された恐るべき秘密とはなにか!?

時は元禄。金銀産出の激減に苦しむ佐渡で、立て続けに怪事件が起こった。
御金蔵(おかねぐら)から消えた千両箱、三六名が命を落とした落盤事故、能舞台で磔(はりつけ)にされた斬死体、割戸から吊り下げられた遺体…。
いずれの事件現場にも血まみれの能面「大癋見(おおべしみ)」が残されていた。
振矩師(ふりがねし)の静野与右衛門は、奉行から広間役(ひろまやく)の間瀬吉太夫の助手として、事件の真相解明を命ぜられる。
吉太夫に反発しながら、調べを進めるうち、その才覚と人物、謎めいた過去に強く惹かれてゆくが――。
佐渡金銀山に隠された恐るべき秘密とは?!

能面の謎を解いたとき、天下を揺るがす驚愕の真相が明らかになる!

 

著者コメント

新潟日報連載で好評をいただきました新潟とことん応援小説『佐渡絢爛』は、奇跡ともいえる<南沢疎水道開鑿プロジェクト〉を軸に、次々と怪事件を起こす能面侍大癋見と金銀山に隠された巨大な謎が絡み合いつつ進行する「佐渡満載」の時代ミステリーです。三百年前、現実になされた見事な復活劇をどうぞご堪能ください。

――赤神諒

 

著者プロフィール

赤神諒(あかがみ・りょう)さんは、1972年生まれ、京都市出身。同志社大学文学部卒業。私立大学教授、法学博士、弁護士。2017年「義と愛と」(『大友二階崩れ』に改題)で第9回日経小説大賞を受賞し作家デビュー。

2023年『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞を受賞。その他の著書に『仁王の本願』『大友の聖将(ラクレス)』『大友落月記』『神遊の域』『戦神』『妙鱗』『計策師 甲府駿相三国同盟異聞』『空貝 村上水軍の神姫』『北前船用心棒 赤穂ノ奏 犬侍見参』『立花三将伝』』『太陽の門』『仁王の本願』『誾』『火山に馳す 浅間大変秘抄』『醉象の流儀 朝倉盛衰記』、土佐の若武者・長宗我部信親を描く戦国青春群像劇『友よ』など多数。

 

佐渡絢爛
赤神諒 (著)

 


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