本のページ

SINCE 1991

【第40回織田作之助賞】乗代雄介さん『それは誠』が受賞

織田作之助賞実行委員会は12月22日、新鋭・気鋭の作家の小説を対象とする「第40回織田作之助賞」の受賞作を発表しました。

 

第40回織田作之助賞が決定!

第40回織田作之助賞は最終候補に選ばれた5作品を対象に最終選考会を開催し、次の通り受賞作が決定しました。

選考委員は、いしいしんじさん(作家)、江南亜美子さん(書評家・京都芸術大学准教授)、重里徹也さん(文芸評論家・聖徳大学特任教授)、芝井敬司さん(関西大学理事長)、古川日出男さん(作家)。

 
<第40回織田作之助賞 受賞作品>

乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)さん
『それは誠』(文藝春秋)

受賞者の乗代雄介さんは、1986年生まれ。北海道出身。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年「十七八より」で第58回群像新人文学賞、2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞、2021年『旅する練習』で34回三島由紀夫賞、2022年には同作品で第37回坪田譲治文学賞を受賞。

乗代さんには賞金100万円と記念品が贈られます。

 
【参考】最終候補作品

◎石田夏穂さん『ケチる貴方(あなた)』(講談社)
◎上田岳弘さん『最愛の』(集英社)
◎木村紅美さん『夜のだれかの岸辺』(講談社)
◎乗代雄介さん『それは誠』(文藝春秋)
◎宮内悠介さん『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)

 

織田作之助賞について

織田作之助賞は、大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に創設された文学賞です。創設当初は公募の新人賞でしたが、現在は、前年10月1日~本年9月30日に刊行された新鋭・気鋭の作家の単行本を対象としています。

大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。

 

それは誠
乗代 雄介 (著)

第169回芥川賞候補作に選ばれた、いま最も期待を集める作家の最新中編小説。修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言われぬ感動がこみ上げる名編。

 
【関連】
大阪市:第40回「織田作之助賞」の受賞作品が決定しました

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です