「flier(フライヤー)」が2024年上半期ビジネス書ランキングを発表 1位は『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』
本の要約サービス「flier(フライヤー)」は、2024年上半期におけるビジネス書の人気ランキングを発表しました。
本ランキングは、「flier(フライヤー)」の有料会員を対象に、2023年12月1日~2024年5月31日までのスマホアプリおよびウエブのアクセス数(紹介書籍の閲覧数)を集計したものです。
「新NISA」「業務効率化」…新刊がTOP10独占はコロナ禍前以来初
2024年の上半期ランキングでは、お金について知りたい!タイパをよくしたい!といった、ビジネスパーソンの願望が色濃く反映されたTOP10となりました。
昨年のランキングでは、ロングセラー書籍が多くランクインしていましたが、今年はTOP10の全書籍が2023年に刊行された「新刊」となっています。ランキングの計測開始日から1年以内に刊行された新刊がTOP10を独占したのは、2019年の年間ランキング以来となり、コロナ禍に入っては初めてとなります。コロナ禍が明けて、目まぐるしく変化する世の中に合わせたアップデートをするべく、新刊が注目されているのかもしれません。
【flierユーザー閲覧数 2024年上半期人気ランキングTOP10】〔敬称略〕
1位:『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(山口貴大(ライオン兄さん)/KADOKAWA/2023年)
2位:『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜/クロスメディア・パブリッシング/2023年)
3位:『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』(針貝有佳/PHP研究所/2023年)
4位:『きみのお金は誰のため』(田内学/東洋経済新報社/2023年)
5位:『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子/サンマーク出版/2023年)
6位:『なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか』(古屋星斗/日本経済新聞出版/2023年)
7位:『やることを8割減らすダンドリ術』(飯田剛弘/大和書房/2023年)
8位:『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(ひきたよしあき/アスコム/2023年)
9位:『週末ひとり時間』 (池田千恵/三笠書房/2023年)
10位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社/2023年)
※なお、今年もこの「上半期ランキング」と連動した書店フェアが、イオングループの「未来屋書店」と組んで、全国30都道府県の計95店舗で開催されます。
フライヤー編集部のコメント
1位に輝いたのは、『【新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』(山口貴大(ライオン兄さん)/KADOKAWA)でした。2024年は、新NISAの始まりの年。SNSで人気の「ライオン兄さん」こと山口貴大氏が、新NISAの「攻略法」を教えてくれる本書が支持を集めました。「お金」に対する意欲の高まりは、4位の『きみのお金は誰のため』(田内学/東洋経済新報社)からも伺えます。本書は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024」でも総合グランプリを獲得している話題書です。
そして、「業務効率化」への注目も感じられます。ChatGPTなどの生成AIが席巻し、さらに加速するDXの流れにおいて、業務のタイパ・コスパを向上させたいという欲求は増す一方でしょう。2位の『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』はその筆頭ともいえる内容の本です。仕事の属人化を防ぎ、業務棚卸表を作ることから始める本書を活用すれば、着実かつ確実に「時間のムダ」を減らすことができます。3位『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』や7位『やることを8割減らすダンドリ術』もそうした流れで人気を得ている書籍です。
2020年から2023年のランキングでは、既刊のロングセラーがTOP10にランクインしていて、「定番書」の強さが目立っていましたが、今回はTOP10のいずれもが2023年に刊行された新刊であり、近年とはまた違ったランキングとなりました。
その年に読まれた要約のランキングを見てみると、ビジネスパーソンが何を願い、書籍に何を求めているのかが見えてきます。2024年の上半期は、「お金について知りたい」「業務効率をよくしたい」と願い、書籍の力を借りて、最新情報を得ようとする人が多かったのかもしれません。
1位『新NISA完全攻略】月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』著者・山口貴大(ライオン兄さん)さんからのコメント
新NISAが開始して約半年が経ちました。「貯金から投資」への流れはすばらしいことだと思います。しかし、心配も1点。それは、初心者の方がリスク許容度を超えて投資をされていること。この半年の間に日本、米国を問わず大幅下落も起こりました。そのたびに「損切り民」という言葉が拡散して、胸が痛みます。未来のことは誰にもわかりません。でも、今後の経済動向で必ず言えること。それは、「いつか暴落が起こる」ということ。閲覧数で上半期1位になったこと、大変光栄です。正しい投資知識を広めるために思いを込めて執筆しました。リスク管理のできる個人投資家の方が増えるよう、ますます本書が広まることを祈っております。
「flier(フライヤー)」について
flier(フライヤー)は、 ビジネス書を中心とした本の内容を「1冊10分」に要約してアプリやWebで閲覧できるサービスです。新刊を中心に旬の本や既刊の名著を毎日1冊、年間365冊配信しています。
flier(フライヤー)の最大の特長は「書評(レビュー)」ではなく「要約」である点です。書き手の主観が入る書評とは異なり、著者の主張や論理(重要ポイントや全体像)を忠実にまとめ、読者に伝えます。書評でないため、出版社と著者から要約の許可を得る必要があり、要約した原稿にも目を通してもらうことで、高品質なサービスを提供しています。
要約の文字量は4,000字ほどで、10分程度で読める工夫をしています。「flier」には、新刊(掲載書籍の8割)を中心に、毎日1冊の要約文をアップ。現在3,600冊超(2024.5)を掲載しています。要約記事は自社の編集者に加えて、経験豊富な外部ライター約50人が作成します。
★URL:https://www.flierinc.com/
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