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【第37回坪田譲治文学賞】乗代雄介さん『旅する練習』が受賞

第37回坪田譲治文学賞が決定!

第37回坪田譲治文学賞が決定!

岡山市は、大人も子どもも共有できる世界を描いた優れた作品に贈る「第37回坪田譲治文学賞」の受賞作を発表しました。

 

第37回坪田譲治文学賞が決定!

第37回坪田譲治文学賞は、2020年9月1日から2021年8月31日までの1年間に全国で刊行された小説・児童文学等の中から、小説家・児童文学者等から推薦された79作品について、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」という観点で、予備選考会を経て候補作4作品を選定。この4作品について、1月18日に都内で開催された最終選考委員会で審査し、次の通り受賞作が決定しました。

 
<第37回坪田譲治文学賞 受賞作品>

乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)さん
『旅する練習』(講談社)

 
受賞者の乗代雄介さんは1986年生まれ。北海道出身。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年「十七八より」で第58回群像新人文学賞、2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞を受賞。今回の受賞作『旅する練習』は第164回(2020年下半期)芥川賞の候補作に選ばれ、2021年には34回三島由紀夫賞を受賞しています。

 
選考委員は、阿川佐和子さん、五木寛之さん、川村湊さん、中脇初枝さん、西本鶏介さん、森詠さん、森絵都さんの7名。

 
受賞者コメント、作品の概要、選考委員のコメントなど詳細は、https://www.city.okayama.jp/bungaku/0000034740.html をご覧ください。

 

坪田譲治文学賞について

坪田譲治文学賞は、「岡山市出身で、わが国の児童文学に新しい分野を拓いた、岡山市名誉市民の故坪田譲治さんのすぐれた業績を称えると共に、市民の創作活動を奨励し、市民文化の向上に資することを目的」として、1984年(昭和59年)に岡山市が制定した文学賞です。

9月1日を基準日とし、前一年間に刊行された文学作品の中から、「大人も子どもも共有できる世界を描いたすぐれた作品」を対象とします。

受賞者には、正賞として賞状及び楯(蛭田二郎さん作「鳥の少年」)、副賞として100万円が授与されます。

 

旅する練習
乗代 雄介 (著)

中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!

「この旅のおかげでそれがわかったの。
本当に大切なことを見つけて、それに自分を合わせて生きるのって、すっごく楽しい」(本書より)

 
【関連】
令和3年度 第37回坪田譲治文学賞 | 岡山市

 


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