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【野間三賞】第71回野間文芸賞、第40回野間文芸新人賞、第56回野間児童文芸賞が決定

野間文化財団は11月5日、第71回野間文芸賞、第40回野間文芸新人賞および第56回野間児童文芸賞の受賞作を発表しました。

 

2018年度の野間三賞が決定!

各賞の受賞者・受賞作品は次の通りです。

 
■第71回野間文芸賞

橋本治(はしもと・おさむ)さん
『草薙の剣』(新潮社)

 
■第40回野間文芸新人賞

金子薫(かねこ・かおる)さん
『双子は驢馬(ろば)に跨(また)がって』(河出書房新社)

乗代雄介(のりしろ・ゆうすけ)さん
『本物の読書家』(講談社)

 
■第56回野間児童文芸賞

安東みきえ(あんどう・みきえ)さん
『満月の娘たち』(講談社)

 
なお、贈呈式は12月中旬、東京都内で開催の予定です。

 

「野間三賞」について

野間文芸賞、野間文芸新人賞、野間児童文芸賞の「野間三賞」は、講談社初代社長・野間清治さんの遺志により設立された財団法人野間文化財団が主催。「日本の文芸の質的向上を図り、その発展に寄与することを願って」設けられた文学賞です。

 
野間文芸賞は、純文学の小説や評論を対象とし、受賞者には正賞として賞牌、副賞として300万円が贈られます。
選考委員は、奥泉光さん、佐伯一麦さん、多和田葉子さん、町田康さん、三浦雅士さん。

野間文芸新人賞は、純文学の新人の作品を対象とし、受賞者には、正賞として賞牌、副賞として100万円が贈られます。
選考委員は、小川洋子さん、島田雅彦さん、高橋源一郎さん、長嶋有さん、保坂和志さん、星野智幸さん。

野間児童文芸賞は、児童向けの文学やノンフィクションを対象とし、受賞者には正賞としてブロンズ像、副賞として200万円が贈られます。
選考委員は、あさのあつこさん、石井直人さん、いとうひろしさん、富安陽子さん、山下明生。

 

草薙の剣
なんで僕はこんなところにいるんだろう? 日本人の心の百年を辿る壮大な長篇小説。62歳から12歳まで、10歳ずつ年の違う6人の男たちを主人公に、その父母や祖父母まで遡るそれぞれの人生を描いて、敗戦、高度経済成長、オイルショック、昭和の終焉、バブル崩壊、二つの大震災を生きた日本人の軌跡を辿る。戦後日本の行き着いた先である現代のありようを根底から問い直す、畢生の長篇小説。作家デビュー40周年記念作品。

 
双子は驢馬に跨がって
いつ何処ともしれぬ森の中のペンション―。オーナーなる人物に監禁された父と子は、双子が驢馬に乗って助けにくるのを信じて待ち続けていた。双子が辿るであろう道のりを地図に描き物語を紡ぎあげ、時に囲碁を打ちながら、父子はこの不条理の中、辛うじて精神の均衡を保っていた。いっぽう生まれつき旅と救済を宿命づけられた双子の少年少女は、驢馬ナカタニを得て旅立つが、行く先々で寄り道ばかり。畜獣の如く蹂躙されている人々がいるという噂を聞きつけ、二人は意気揚々と救出に向かうが―一通の手紙が二つの世界を繋ぐ時、眩い真実が顕れる。

 
本物の読書家
老人ホームに向かう独り身の大叔父に同行しての数時間の旅。大叔父には川端康成からの手紙を持っているという噂があった。同じ車両に乗り合わせた謎の男に、私の心は掻き乱されていく。大変な読書家らしい男にのせられ、大叔父が明かした驚くべき秘密とは。―「本物の読書家」。なりゆきで入った「先生」のゼミで、私は美少女・間村季那と知り合う。サリンジャー、フローベール、宮沢賢治らを巡る先生の文学講義、季那との関係、そして先生には奇妙な噂が…。たくらみに満ちた引用のコラージュとストーリーが交錯する傑作。―「未熟な同感者」。

 
満月の娘たち
どこにでもいる標準的見た目の中学生の私と、オカルトマニアで女子力の高い美月ちゃんは保育園からの幼なじみでママ同士も友だちだ。
ある日、美月ちゃんの頼みでクラスで人気の男子、日比野を誘い、3人で近所の幽霊屋敷へ肝だめしに行ったのだが……。

幽霊屋敷探検を発端におこる様々な出来事を通じ母と娘たちの葛藤と成長とがリアルに描かれる。話題の母娘問題を独特の観察眼でとらえた感動作。

椋鳩十賞、小さな童話賞大賞受賞作家、「頭のうちどころが悪かった熊の話」の安東みきえ氏、初の長編小説。

 
【関連】
第71回「野間文芸賞」、第40回「野間文芸新人賞」、第56回「野間児童文芸賞」受賞者決定のお知らせ〔PDF〕

 


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