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「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」から現代作家による古典新訳・新釈作品を文庫化!「河出文庫 古典新訳コレクション」が刊行開始

河出書房新社は、好評を博した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」から現代作家による古典新訳・新釈作品を文庫化し、「河出文庫 古典新訳コレクション」として2023年10月より刊行開始しました。

 

最高の翻訳で名作を楽しむ!「河出文庫 古典新訳コレクション」有名作品&豪華訳者陣のラインナップで、2023年10月6日刊行開始!

累計50万部を突破した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻完結/2014年11月~2020年2月刊行/河出書房新社)。日本の古典から現代作家による作品までを収録した本全集の中でも、特に古典作品は現代を生きる多くの人気作家たちが名作の新訳・新釈に携わり大きな話題となりました。読者からの好評を受け、より多くの方に読んでもらうため、これらの新訳・新釈作品を河出文庫の「古典新訳コレクション」として刊行することとなりました。

 
2023年10月に刊行される第一弾は、池澤夏樹さん訳『古事記』、川上弘美さん訳『伊勢物語』、角田光代さん訳『源氏物語 1』(全8巻)、古川日出男さん訳『平家物語 1』(全4巻)といった錚々たるラインナップです(以降の刊行は下記「刊行ラインナップ」参照)。

いまの言葉で名作を読むよろこびを味わうことができる新シリーズ「河出文庫 古典新訳コレクション」の誕生です。

 
【本シリーズの特徴】

◎いまを代表する作家たちによる、みずみずしく読みやすい現代語訳・解釈
◎作家・作品別に編集し、訳者・編者のあとがきを収録。各巻の個性を生かした装丁
◎古典の生まれた背景やその作品の魅力・特徴を語る書き下ろし解題を収録

★特設サイト:https://web.kawade.co.jp/column/71498/

 
<訳者の皆さんからのことば>

◆池澤夏樹さん(『古事記』訳者)
古典は不死鳥である。何度もよみがえって飛翔する。

◆川上弘美さん(『伊勢物語』訳者)
自分の中に蒔かれた古典文学の種は、長く残されるに違いない。

◆角田光代さん(『源氏物語』訳者)
教養ではなく、私たちの「物語」として読んでもらえたらうれしい。

◆古川日出男さん(『平家物語』訳者)
古典なんて存在しないよ。きみが読むから新作だよ。

 

「河出文庫 古典新訳コレクション」編集部から刊行開始にあたってのメッセージ

「ことばが変わると、世界が変わる。」

古典は時代を超える。そして新たな姿で生まれ変わる。この国に生きる人びとの知恵と思想が凝縮された名作たち。日本人とは何者であるか。日本はどこへ向かうのか。実力ある作家たちが、いま生きていることばでつくりあげた最高の翻訳で、これらの作品を読みとおせば、あなたの目の前に、まったく新しい世界が広がるだろう。

 

「河出文庫 古典新訳コレクション」刊行記念プレゼントキャンペーンを開催!

2023年10月~12月発売の「河出文庫 古典新訳コレクション」の中からいずれか3冊の購入で、応募者全員に特製ブックポーチをプレゼントするキャンペーンを開催中です。

 
応募方法、対象商品の詳細などは特設サイトをご覧ください。

★特設サイト:https://web.kawade.co.jp/column/71498/

 

「河出文庫 古典新訳コレクション」刊行ラインナップ〔敬称略〕

◎2023年10月6日発売
『古事記』   池澤夏樹 訳(カバーデザイン=佐々木暁/カバー作品・題字=鴻池朋子)
『伊勢物語』  川上弘美 訳(カバーデザイン=名久井直子/カバー装画=おかざき真里)
『源氏物語 1』 角田光代 訳(カバーデザイン=大久保伸子/カバー装画=yasuo-range)
『平家物語 1』 古川日出男 訳(カバーデザイン=佐々木暁/カバー装画=松本大洋)

◎2023年11月6日発売
『源氏物語 2』角田光代 訳
『更級日記』  江國香織 訳
『平家物語 2』古川日出男 訳
『好色一代男』 島田雅彦 訳

◎2023年12月6日発売
『百人一首』   小池昌代 訳
『源氏物語 3』  角田光代 訳
『平家物語 3』  古川日出男 訳
『仮名手本忠臣蔵』松井今朝子 訳

◎以降のラインナップ(毎月刊行予定)
『雨月物語』   円城塔 訳
『春色梅児誉美』 島本理生 訳
『宇治拾遺物語』 町田康 訳
『堤中納言物語』 中島京子 訳
『日本霊異記/発心集』伊藤比呂美 訳
『枕草子』(全2巻)酒井順子 訳
『松尾芭蕉 おくのほそ道』松浦寿輝 選・訳
『通言総籬』   いとうせいこう 訳
『土左日記』   堀江敏幸 訳
『方丈記/徒然草』高橋源一郎/内田樹 訳
『与謝蕪村』   辻原登 選
『女殺油地獄』  桜庭一樹 訳
『小林一茶』   長谷川櫂 選
『菅原伝授手習鑑』三浦しをん 訳
『近現代詩』   池澤夏樹 選
『義経千本桜』  いしいしんじ 訳
『近現代短歌』  穂村弘 選
『近現代俳句』  小澤實 選
『曾根崎心中』  いとうせいこう 訳
『竹取物語』   森見登美彦 訳
『能・狂言』   岡田利規 訳

 
※以後続巻。内容は変更する場合があります。角田光代訳『源氏物語』は全8巻、古川日出男訳『平家物語』は全4巻で刊行します。

※電子書籍版も2023年12月1日より順次配信開始します。紙書籍版2023年10月刊行タイトルの電子書籍版は同年12月1日配信開始予定。以後、他タイトルの電子書籍版も紙書籍版刊行の翌々月配信開始予定です。

 

古事記 (河出文庫)
池澤 夏樹 (翻訳)

最初の日本文学、古事記。神話、歌謡と系譜からなるこの作品を、斬新な訳と画期的な註釈で読ませる工夫をした、大好評の新訳。

伊勢物語 (河出文庫)
川上 弘美 (翻訳)

人気作家・川上弘美が、平安初期の名作『伊勢物語』を新訳!流麗な和歌と共に描かれる、125段のめくるめく恋物語。

源氏物語 1 (河出文庫)
角田 光代 (翻訳)

日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。

<疾走感ある自然な訳文で、なにより物語の醍醐味が味わえる、現代語訳の決定版!>

恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する――
日本文学最大の傑作が、明瞭な完全新訳で甦る、全8巻!
【読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞作】

とりかかる前は、この壮大な物語に、私ごときが触れてもいいのだろうかと思っていた。
実際にとりくみはじめて、私ごときが何をしてもまるで動じない強靭な物語だと知った。
――角田光代

<出版社から>
「最後まで初めて読めました!」「角田さんの訳で物語の全体が分かりました」等、小説としての面白さが分かる現代語訳として大好評の角田源氏。

【読みやすさの工夫を凝らした角田訳の特徴】
●原文に忠実に沿いながらも、読みやすく、感情に引きつけて読める自然な訳文
●主語を補い、地の文の敬語をほぼ廃したことで、細部までわかりやすい
●現代的で歯切れがよく、生き生きとした会話文
●作者や第三者の声(草子地)を魅力的に訳して挿入
●和歌や漢詩などの引用はほぼ全文を補って紹介

 平安時代中期の11世紀初めに紫式部によって書かれた『源氏物語』は、54帖から成る世界最古の長篇小説。輝く皇子として生まれた光源氏が、女たちとさまざまな恋愛を繰り広げる物語であると同時に、生と死、無常観など、人生や社会の深淵が描かれている。400人以上の登場人物が織りなす物語の面白さ、卓越した構成力、細やかな心情を豊かに綴った筆致と、1000年読み継がれる傑作。
 『源氏物語 1』は、若き光源氏の姫君たちとの恋と許されぬ藤壺への思慕を描く。

平家物語 1 (河出文庫)
古川 日出男 (翻訳)

混迷極まる政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。平清盛を中心とする諸行無常のエンターテインメント巨篇、圧倒的な語りで完全新訳。

 
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