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黒柳徹子さん『窓ぎわのトットちゃん』がギネス世界記録™️に認定

講談社が1981年に刊行した黒柳徹子さん著『窓ぎわのトットちゃん』は、2023年12月14日(木)にギネスワールドレコーズから認定証を贈られ、「最も多く発行された単一著者による自叙伝」Most copies published for an autobiographical memoir by a single authorとしてギネス世界記録に認定されました。記録対象部数は2511万3862部(2023年9月末の全世界累計)です。

なお『窓ぎわのトットちゃん』の42年ぶりの続編となる『続 窓ぎわのトットちゃん』も発売2カ月で50万部を突破、初の映像化となるアニメ、映画「窓ぎわのトットちゃん」は12月8日より全国337スクリーンで公開されています。

 

ギネス世界記録認定の背景

黒柳さんが自身の幼少期を描いた『窓ぎわのトットちゃん』は1981年3月6日に発売されると、本の売れ行きがNHKのニュースになり、トラックに積まれた本が書店にどんどんと運ばれていく様子が中継されました。

現在まで108刷を重ねる(1981年発行のオリジナル)単行本だけで585万部を売り上げ戦後最大のベストセラーに。文庫版などの形態を含めると800万部以上を国内で売り上げました。全世界では2500万部超、20以上の言語で翻訳され海外でも人気を博しています。特に1600万部を記録している中国では児童文学として位置づけられ、子供だけではなく教育者の中でも広がり、今では小学校の教科書にも収録されています。

なお、黒柳さんが司会を務めるテレビ朝日「徹子の部屋」も、2023年9月12日に、「同一司会者によるトーク番組の最多放送」Most TV talk show episodes hosted by the same presenter 1万2100回でギネス世界記録を更新しました。

 
<黒柳徹子さんのコメント>

「『窓ぎわのトットちゃん』は、トモエ学園の小林先生のことや、自分の子供の時のことを書いておきたいと、割と純粋な気持ちで書きはじめた本です。それが今回、自叙伝という形でギネス世界記録に認定いただいたこと心から嬉しく思います。前に、イギリスの方に『トットちゃんを読むと自由な気持ちになれる、それがすごくいいんだ』って仰っていただいて、そういうところが日本だけでなく海外の読者にも受け入れられたのかなと思うと嬉しいですね。これからも小さな子供や、若い方に読んでいただいて、優しい気持ちになってもらったり、小林先生のような自由なものの考え方をしてもいいんだと思ってくださったらと思います」

また、トモエ学園時代のトットちゃんが誰かに「やったよ!」と伝えるとしたら、まず一番に誰に報告したいと思うでしょうかという質問には、「やっぱり泰明ちゃんかな。きっと泰明ちゃん喜んでくれると思います」、続けて「すごい物理学者になったタイちゃんも喜んでくれると思います」と答えています。

 

初の映像化、映画『窓ぎわのトットちゃん』大ヒット上映中!

<映画「窓ぎわのトットちゃん」概要> ※敬称略

■出演:大野りりあな 小栗旬 杏 滝沢カレン / 役所広司

■主題歌:あいみょん「あのね」(unBORDE/Warner Music Japan)

■原作:黒柳徹子

■監督・脚本:八鍬新之介 共同脚本:鈴木洋介

★アニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」公式サイト:https://tottochan-movie.jp/

(c) 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会

 
【あらすじ(公式サイトより)】

落ち着きがないことを理由に、小学校を退学になってしまったトットちゃん。
新しく通うことになったトモエ学園の校長先生は、
出会ったばかりのトットちゃんに優しく語りかけた。
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」
トットちゃんの元気いっぱい、
すべてが初めてだらけの日々が始まるーーー

 

著者プロフィール

黒柳徹子(くろやなぎ・てつこ)さんは、東京都出身。俳優、司会者、エッセイスト。東洋音楽学校(現・東京音楽大学)声学科卒業後、NHK専属のテレビ女優第1号として活躍する。「徹子の部屋」(1976年2月~、テレビ朝日)の放送は、同一司会者によるテレビ番組の最多放送世界記録を更新中。

1981年に刊行された『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)は、国内で800万部、世界で2500万部を超える空前のベストセラーに。1984年よりユニセフ親善大使となり、のべ39ヵ国を訪問し、飢餓、戦争、病気などで苦しむ子どもたちを支える活動を続けている。

おもな著書に『トットチャンネル』(新潮文庫)、『チャックより愛をこめて』(文春文庫)、『トットちゃんとトットちゃんたち』(講談社)などがある。

 

窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫)
黒柳 徹子 (著)

戦後最大のベストセラー『窓ぎわのトットちゃん』。単行本、文庫、絵本の国内の累計は800万部! 世界じゅうで愛読されています。本書はその新組版。字が大きく絵も鮮やかになりました!トットちゃんがユニークな教育のトモエ学園で、友達とのびのび成長していく自伝的物語。深い愛情で子どもたちの個性を伸ばしていった校長先生が、トットちゃんに言い続けた言葉「きみは、本当は、いい子なんだよ」は、今も黒柳徹子さんの宝物です。

装画:いわさきちひろ
装幀:和田誠

続 窓ぎわのトットちゃん
黒柳 徹子 (著)

国民的ベストセラー、42年ぶり、待望の続編!
国内で800万部、全世界で2500万部を突破した『窓ぎわのトットちゃん』。
世界中で愛されている、あのトットちゃんが帰ってくる!
泣いたり、笑ったり……トットの青春記。

【本書の内容】
・東京大空襲の数日後、青森を目指して、ひとり夜行列車に乗ったトットを待ち受けていた試練とは?
・「おめえのジンジョッコ、描いてみろ」。疎開先の学校で、みんなとなかよくなりたいトットが、考えついた方法とは?
・「咲くはわが身のつとめなり」の言葉を胸に、トットが通った女学校や音楽学校の思い出は、映画、オペラ、ラーメン、それから?
・「そのままでいいんです」。NHKの専属女優になりたての、トットが救われた一言とは?
・アルバムからお借りした写真や、いわさきちひろさんの絵もたっぷり。

【黒柳徹子さんからのメッセージ】
私は、どう考えても『窓ぎわのトットちゃん』よりおもしろいことは書けない、と思っていました。私の人生でトモエ学園時代ほど、毎日が楽しいことはなかったから。だけど、私のようなものの「それから」を知りたいと思ってくださる方が多いのなら、書いてみようかなと、だんだん思うようになったのです。よし!と思うまで、なんと42年もかかってしまったけど、書きはじめると、笑っちゃうこと、泣いちゃうこと、それから戦争のことも次々に思い出されて……。

装画:いわさきちひろ
装幀:名久井直子

 


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