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岡本綺堂の名作が2か月連続で復刻 第1弾は『綺堂随筆 江戸っ子の身の上』

河出書房新社は、岡本綺堂著『綺堂随筆 江戸っ子の身の上』を復刻し、河出文庫より刊行しました。2024年1月には『綺堂随筆 江戸に欠かせぬ創作ばなし』(『綺堂随筆 江戸のことば』を改題復刻)を刊行予定です。

 

「半七捕物帳」の岡本綺堂が描いた“江戸の粋”を復刻!

本書は、「半七捕物帳」の作者・岡本綺堂を身近に感じられる、バラエティ豊かな傑作江戸随筆選です。

江戸っ子代表の意外な出自を語った「助六身の上話」。曾我物、忠臣蔵など、江戸に隆盛した「かたき討の芝居」のこと。明治東京の正月の思い出。日本で初めてインフルエンザが流行った時に「お染風」と呼ばれた理由。東京が様変わりした日清戦争の記憶。従軍記者として赴いた日露戦争での満洲の体験。中国の探偵小説・幽霊譚紹介など……。

岡本綺堂にしか書けない、確かな江戸の知識で綴られた情緒あふれる随筆の数々をお愉しみください。

 
【目次】

江戸の芝居、東京の思い出
助六身の上話/かたき討の芝居/夏芝居/正月の思い出/牛/虎/雪の一日/二階から(水仙/団五郎/茶碗/植木屋/蜘蛛/蛙/蛙と騾馬と/おたけ/元園町の春/お染風/狐妖)/薬前薬後(草花と果物/雁と蝙蝠/停車場の趣味)/蟹/亡びゆく花

旅すずり
仙台五色筆(三人の墓/三人の女/塩竈神社の神楽/孔雀丸の舟唄/金華山の一夜)/山霧/磯部の若葉/栗の花/秋/葉桜まで/大師詣/後の大師詣/雨と月と/秋の潮

非常時夜話
四十余年前/昔の従軍記者/苦力と支那兵/満洲の夏(池/龍/蝎/水/蛇/雨/東京陵)/日清戦争劇

怪奇探偵話
赤膏薬/支那の探偵小説(一寸法師/茉莉花/孀婦の入水)/怪奇一夕話

 

著者プロフィール

岡本綺堂(おかもと・きどう)は、1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。

捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年死去。

 

江戸っ子の身の上: 綺堂随筆 (河出文庫)
岡本 綺堂 (著)

江戸っ子代表の意外な出自を語った「助六身の上話」、明治の東京の正月の思い出話、従軍記者として赴いた日露戦争の記憶……確かな江戸の知識のもとに語る傑作随筆選。

<2024年1月刊行>

江戸に欠かせぬ創作ばなし: 綺堂随筆 (河出文庫)
岡本 綺堂 (著)

綺堂は江戸のことばとどのように向き合ったのか? 今も古びない創作論に、怪談話、貴重な寄席と芝居の記録を収録した名エッセイ集!

 


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