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人間の欲望と想像力は底なし!春画ールさん『春画の穴 あなたの知らない「奥の奥」』が刊行

ウェブを中心に人気の春画ウォッチャー、春画ール(しゅんがーる)さんによる春画深読みエッセイ『春画の穴 あなたの知らない「奥の奥」』が新潮社より刊行されました。なんでもモチーフにする春画の世界を〈新視点〉から楽しむ一冊です。

 

わらいとエロスの下に隠されたタブーに切り込み、あなたの常識を更新する14章

 
【本書の概要】

江戸と現代では「淫乱」の意味が違う、極上の女性器・男性器、その条件、三途の川は「初体験の相手」と渡るもの!?明治期の春画に描かれていたモチーフとは……?

大奥での秘められた遊び、女学生と男子学生の春、国のためと言う看護婦と軍人、やんごとなき姫君のセンセーショナルな事件まで。春画に描かれたのは、エロスのみにあらず。嫉妬、妄想、病に犯罪……絵画と古典籍から時代の空気を紐解けば、愛欲だけでは語れない世界がそこにはあった!驚きと発見が詰まった14章。春画や資料もカラーで70点以上掲載!

 
<本書「はじめに」より>

実は春画には、和合礼賛以外の、当時の価値観が垣間見える作品もたくさんあるのです。そこには江戸期の人々が春画に求めた興奮やわらいの正体も潜んでいます。この本では、春画の知られざるエアポケットについて語りたいと思います。一緒に、その「奥の奥」まで探っていけましたら幸いです。

 

本書の目次

まえがき 

その壱 人のマスターベーションを笑うな

その弐 夫にだけヤリマンな妻の見分け方

その参 嫉妬心にはご注意を

その肆 女学生とエロスの関係

その伍 奥女中の「本当の愛」は絵に残らない

その陸 後家、スケベ旅行記の主人公になる

その漆 看護婦が白衣の下に穿いていたのは

その捌 三途の川で待ち合わせする相手は……

その玖 オンナの性器は第二の顔

その拾 たかが皮、されど皮

その拾壱 そこに血が流れる限り

その拾弐 わざわざタブーを描くわけ

その拾参 王宮の中心で愛を叫ぶ

その拾肆 ファンタジーと現実のアブない関係

あとがき

参考文献

 

著者プロフィール

著者の春画ール(しゅんがーる)さんは、1990年生まれ、愛媛県出身。学生時代に見た、葛飾北斎の「蛸と海女」で春画に目覚める。市井の春画ウォッチャーの視線で、春画の魅力や楽しみ方を模索する。

2018年より「春画ール」の名で活動をスタートし、「現代人が見る春画」をコンセプトに、国内外への発信を続けている。恋愛メディア「AM」にて「令和奇聞」を連載中。

著書に『春画にハマりまして。』(CCCメディアハウス)、『江戸の女性たちはどうしてましたか? 春画と性典物からジェンダー史をゆるゆる読み解く』(晶文社)。

 

春画の穴: あなたの知らない「奥の奥」
春画ール (著)

人間の欲望と想像力は底なし!「愛欲」だけでは語れない世界がそこにはある

 


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