本のページ

SINCE 1991

睦月都さん第一歌集『Dance with the invisibles』が刊行

角川短歌賞受賞から6年、睦月都さんの第一歌集『Dance with the invisibles』が角川文化振興財団より刊行されました。

 

予測不能の睦月都ワールドへ招待! 進化を続ける若手歌人の待望の第一歌集『Dance with the invisibles』

 
【収録作品より】

春の二階のダンスホールに集ひきて風をもてあますレズビアンたち

木のスプーン銀のスプーンぬぐひをへ四月の午後は裸足でねむる

猫といふさすらふ湖(うみ)がけさはわが枕辺に来て沿ひてひろがる

口紅といふ制度さびれて三度目の春の一千枚目のマスク

いつか小さなアパートになつて冬の日の窓辺にあなたの椅子を置きたい

 
<著名歌人も絶賛!>

短歌という一ジャンルを超えた、人類の希求に対峙しようとする創作者の最初の書物をことほぎたい(水原紫苑さん)

猫も雨も風も崖も一体化していくような迫力がある。睦月さんの歌には、様々な境界を越えようとする意識が通底している(東直子さん)

意味として言語化・論理化される手前の印象や雰囲気、手触りといったものをコントロールするのが本当に巧みだ(染野太朗さん)

 

著者プロフィール

睦月都(むつき・みやこ)さんは、1991年生まれ。「かばん」所属。

2016年より相田奈緒さん、坂中真魚さんと「神保町歌会」を、2019年より温さん、��田恭大さんと詩歌の一箱書店&ウェブ連動企画「うたとポルスカ」を運営。

2017年「十七月の娘たち」で第63回角川短歌賞を受賞。

 

歌集 Dance with the invisibles
睦月 都 (著)

装幀:花山周子
DTP:南一夫

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です