R・D・レインの伝説的詩編『好き？ 好き？ 大好き？』が復刊＆発売即重版！

河出書房新社は、「完成された美しさが怖い」とまで賞される、R・D・レインの伝説的詩編『好き？　好き？　大好き？』を復刊し、河出文庫より10月6日に刊行しました。文庫版解説はにゃるらさん（「NEEDY GIRL OVERDOSE」企画・シナリオ）、カバー装画は散田島子さん（漫画家）が担当。

なお、同書は、発売前から全国の書店で予約が殺到し、10月24日出来で早くも重版を行うことが決定しています。

数多のサブカルチャーに霊感を与えつづける伝説の書、復刊！

異才の精神科医R・D・レインが紡いだ伝説的詩編『好き？　好き？　大好き？』は、1976年に原書が、1978年に邦訳が刊行されました。村上光彦さんによるみずみずしい訳文への称賛の声もやむことなく、長い間多くのアーティストへ影響を与え続けています。そんな『好き？　好き？　大好き？』が装いも新たに河出文庫から再誕しました。

 
『好き？　好き？　大好き？』は、恋人、家族、友人、果ては敵まで、さまざまな人間関係の内奥にひそむ感情の本質を、異才の精神科医R・D・レインが患者の声から聴きとり、詩の言葉へと昇華した詩編です。精神医学研究において重要な文献であると同時に、文学作品として長く愛され、数多のアーティスト・サブカルチャーに霊感を与えてきた書としても知られています。

 
表題作「好き？　好き？　大好き？」から影響を受けた作品として、歌手・戸川純さんの楽曲「好き好き大好き」、漫画家・岡崎京子さんの短編集、小説家・舞城王太郎さんの芥川賞受賞作などがあげられます。

また、本書の文庫版解説を執筆している、にゃるらさんが企画・シナリオを担当した人気コンピューターゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」（ニーディーガールオーバードーズ　通称：ニディガ）の制作過程では、「レインの詩集なくして拙作が生まれることはなかった。」とご本人が公言しています。

 
【文庫版解説より抜粋】

レインの詩は、純粋さだけで創られている。あまりにピュアな輝きを放ちすぎて、触れると決壊してしまう繊細な宝石を前にしているような恐怖すら感じる。眩しくて直視することもままならない。
――にゃるらさん（シナリオライター）

 
なお、文庫版での再誕を記念して、表題作「好き？　好き？　大好き？」が河出書房新社のオウンドメディア「Web河出」で期間限定公開中です。

★URL：https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/75770/

著者プロフィール

 
■R・D・レイン

1927年、イギリス生まれ。精神科医、精神分析家。伝統的な精神医学を批判し、反精神医学運動を提唱した。

著書に『引き裂かれた自己』『結ぼれ』『好き？　好き？　大好き？』『レイン わが半生』など。1989年没。

 
■訳：村上光彦（むらかみ・みつひこ）さん

1929年、長崎県生まれ。フランス文学者、成蹊大学名誉教授。

著書に『大佛次郎』など。訳書にレイン『結ぼれ』『好き？　好き？　大好き？』、カダレ『夢宮殿』、ヴィーゼル『夜』など多数。2014年没。

好き? 好き? 大好き? (河出文庫) R・D・レイン (著), 村上 光彦 (翻訳) 恋人、家族、敵……人間関係が孕む感情の本質を、異端の精神科医が詩へと昇華。数多のサブカルチャーに霊感を与える伝説の書、復刊。

 
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