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恩田陸さん『いのちのパレード』文庫新装版が刊行

デザイン 坂野 公一(welle design) 写真 (C) Josef Koudelka/Magnum Photos/アフロ

デザイン 坂野 公一(welle design) 写真 (C) Josef Koudelka/Magnum Photos/アフロ

作家・恩田陸さん著『いのちのパレード』の文庫新装版が実業之日本社より10月6日に刊行されます。

 

無国籍で摩訶不思議 華麗でクレイジーな変奏曲集!

本書は、2010年に実業之日本社文庫の創刊ラインナップとして刊行。短編の名手としても定評ある著者が、ホラー、SF、ミステリ、ファンタジーなど、小説のあらゆるジャンルに“越境”し、読者を幻惑する摩訶不思議な作品集として話題になりました。

 
新装版では、旧版の表紙に使用されたジョセフ・クーデルカの写真作品を斬新なデザインで再構成。パッケージの奇想度合いもバージョンアップした「ジャケ買い」必至の一冊です。

 
なお、新装版刊行に当たって、書評家・杉江松恋さんが解説「パレードは世界の果てまでも」を寄稿しています。

 
【あらすじ】

指や手の形をした巨岩があちこちから生える奇妙な村に、妻と私はやって来た(「観光旅行」)。
後期ロト7の当籤通知が届いた。まさか、この俺が?(「当籤者」)。
大人なんだから不用意な発言はやめてほしいよ。だって僕らは…(「夕飯は七時」)。

恩田ワールドの原点<異色作家短篇集>への熱きオマージュ。小説のあらゆるジャンルに越境し読者を幻惑する15篇。

 

恩田陸さんのメッセージ

密かにとても愛着のある短編集です。これを入口に、めくるめく奇想短編の世界に足を踏み入れてもらえれば嬉しいです。
――恩田 陸

 

著者プロフィール

恩田陸(おんだ・りく)さんは、1964年生まれ、宮城県出身。早稲田大学卒業。1992年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。

2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞と第2回本屋大賞、2006年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と2度目の本屋大賞(第14回)をそれぞれ受賞。ホラー、ミステリ、SFなど、ジャンルを超えて多彩な執筆活動を展開する。

他に『三月は深き紅の淵を』に始まる「理瀬シリーズ」、『光の帝国 常野物語』に始まる「常野物語シリーズ」、『ライオンハート』『チョコレートコスモス』『ドミノ』『夜の底は柔らかな幻』『愚かな薔薇』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』など、多数の著書がある。

 

 


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