阿川佐和子さん×伊坂幸太郎さん×恩田陸さん×辻村深月さん×東野圭吾さん×柚木麻子さん〈三越デパート〉アンソロジー『時ひらく』が刊行
昨年に創業350年を迎え、今年は百貨店として歩み始めてから120年の節目となる三越を舞台にしたアンソロジー『時ひらく』が文春文庫より刊行されました。
同書は、三越創業350周年を記念し、文藝春秋が出版する小説雑誌 『オール讀物』に2023年5月号から全6回にわたり掲載された、柚木麻子さん、恩田陸さん、阿川佐和子さん、辻村深月さん、東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんの6人の人気作家による三越を題材にしたオリジナル短編小説をまとめたものです。
三越を舞台に物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー
本書は、辻村深月さん、伊坂幸太郎さん、阿川佐和子さん、恩田陸さん、柚木麻子さん、東野圭吾さんという人気作家6人が、雑誌『オール讀物』に三越をめぐる物語を寄せた6つの物語で構成。楽しい時も悲しい時もいつでも私たちを迎えてくれる場所、そこから生まれた物語です。
カバーイラストには、1950年に日本の百貨店で初のオリジナル包装紙として誕生して以来、皆に親しまれている、猪熊弦一郎さんデザインによる「華ひらく」を使用しています。
【作品概要】
制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。
歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。
『時ひらく』収録作品
◆辻村深月さん「思い出エレベーター」
階下を見下ろしている泣きそうな顔の子どもがもし、いたら。
◆伊坂幸太郎さん「Have a nice day!」
三越のライオン、知ってる? あれに跨ると夢が叶うんだって。
◆阿川佐和子さん「雨あがりに」
三越でしか買い物をしないなんて、どこかのお嬢様のすることだ。
◆恩田陸さん「アニバーサリー」
ざわざわするというか、ウキウキするというか。
◆柚木麻子さん「七階から愛をこめて」
私の本当の願いはね。これから先の未来を見ることなの。
◆東野圭吾さん「重命(かさな)る」
草薙は思わず声をあげて笑った。「いいねえ、湯川教授の人生相談か」
『時ひらく』発刊の経緯
三越は、2023年に創業から350周年を迎え、2024年は、百貨店として歩み始めてから120年の節目の年となります。
1904年、日本初の「デパートメントストア宣言」で百貨店の始まりとともに文化振興も宣言し、文化・芸術の普及を図りながら、時代の変化にあわせて、新たな文化の創造と振興・継承のために様々な取り組みを続けてきました。
このたび、三越創業350周年を機に、これからの未来に向けて三越の文化を紡いでいくために「小説」という分野に着目。文豪・菊池寛が創立し2022年に100周年を迎えた株式会社文藝春秋と協業し、文芸作家による「三越」を題材にした「物語」を通じて、新たな価値を創造し、多くの人に読んでいただきたいという思いから、今回の取り組みが始まりました。
作家の方たちには、三越に関する自身の体験や知識だけでなく、一部の方には、三越の歴史や店内の見どころなどを紹介する「日本橋三越本店の店内ツアー」への参加や営業時間外の店内の様子に対する取材なども行われました。それらをもとに「三越」を題材にした「物語」が創作され、『オール讀物』に全6回にわたり、6つの「物語」が掲載されました。
三越創業350周年
三越伊勢丹グループの百貨店「三越」は、2023年に創業350周年を迎えました。
三越は、1673年 呉服店「越後屋」として創業し、1904年に日本で初めて「デパートメントストア宣言」を発し、百貨店として、その歴史を積み重ねて来ました。三越創業350周年を記念し、2023年4月1日(土)から2024年3月31日(日)までの12か月間、全国の三越各店と海外の一部店舗、三越伊勢丹オンラインストアで“伝統を超える革新性”をテーマに、これまでのご愛顧への感謝を込めて、「これからの三越への期待を感じていただく特別な価値」をお届けするさまざまな営業施策に取り組んでいます。
★三越創業350周年スペシャルサイト:https://www.mitsukoshi.mistore.jp/common/event_calendar/350th/teaser.html
時ひらく (文春文庫) 辻村 深月 (著), 伊坂 幸太郎 (著), 阿川 佐和子 (著), 恩田 陸 (著), 柚木 麻子 (著), 東野 圭吾 (著) 350年の時を刻む老舗デパート『三越』 楽しいときも、悲しいときも 物語の名手たちが奏でる6つのデパートアンソロジー |
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