『水上バス浅草行き』岡本真帆さん×『老人ホームで死ぬほどモテたい』上坂あゆ美さん対談講座を開催

2023年9月17日 6:18 AM イベント

NHK文化センターでは、歌集『水上バス浅草行き』の岡本真帆さんと歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』の上坂あゆ美さんの対談講座「岡本真帆　上坂あゆ美　ふたりの世界」を梅田教室にて9月23日（土）にオンライン＆リアル開催します。

「ほんとうにあたしでいいの？ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」の短歌が発表以降、注目を集め続けている
『水上バス浅草行き』著者の岡本真帆さん。
自分の感じたことや人生遍歴を歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』に込め、その現代的でストレートな表現が短歌ファンを中心に支持を集めている上坂あゆ美さん。

SNS歌人の代表格であり、令和の短歌を牽引する歌人二人が熱く語る90分です。

SNSでも話題の歌人・岡本真帆さんと上坂あゆ美さんの夢の対談が実現！

三十一文字（5.7.5.7.7）に思いを込めて・・・。今、若者を中心に、ツイッターなどのSNSを通してみずから短歌を詠む人が増えています。

岡本真帆さんが投稿した短歌
「ほんとうにあたしでいいの？ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし」
この短歌の下の句を作り、投稿する人たちがSNSで相次いでいます。

また上坂あゆ美さんは、自分の感じたことや人生遍歴を歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』に込め、その現代的でストレートな表現がSNSで、短歌ファンを中心に支持を集めています。

令和を代表する二人の歌人が「短歌への想い」を語ります。

聞き手は二人の共著「『老人ホームで死ぬほどモテたい』と『水上バス浅草行き』を読む」の編集者である出版社「ナナロク社」の村井光男さんです。

「岡本真帆　上坂あゆ美　ふたりの世界」開催概要

■開講日時：2023年9月23日（土）13:00～14:30

■講師：歌人・岡本真帆さん、歌人・上坂あゆ美さん

■受講形態：NHK文化センター梅田教室での受講／オンライン受講

■受講料金（税込）
◎梅田教室での受講：NHK文化センター会員 3,432円／一般（入会不要）4,125円
◎オンラインでの受講：NHK文化センター会員・一般(入会不要)：3,300円

■主催：NHK文化センター梅田教室

★詳細＆申込み
◎梅田教室での受講：https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1274414.html
◎オンラインでの受講：https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1274410.html

登壇者プロフィール

■岡本真帆（おかもと・まほ）さん

1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。

■上坂あゆ美（うえさか・あゆみ）さん

1991年8月2日生まれ、静岡県出身。2017年から短歌をつくり始める。
銭湯、漫画、ファミレスが好きです。

★Twitter(X)：https://twitter.com/aymusk

水上バス浅草行き
岡本真帆 (著)

【収録短歌より】
ほんとうにあたしでいいの？ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし
３、２、１ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ
平日の明るいうちからビール飲む　ごらんよビールこれが夏だよ
犬の名はむくといいますむくおいで　無垢は鯨の目をして笑う
教室じゃ地味で静かな山本の水切り石がまだ止まらない
愛だった　もしも私が神ならばいますぐここを春に変えたい
星座にも干支にもならず土曜日のわたしの膝におさまった猫
間違えて犬の名で呼ぶ間違えて呼ばれたきみがわんと答える

【著者より】
浅草行きの水上バス。
どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。
むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。
なくても、生きていけるもの。
でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、
わくわくさせてくれるのを知っている。
そんな歌集をつくっています。
著者：岡本真帆

老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ)
上坂あゆ美 (著), 東直子 (監修)

思わぬ場所から矢が飛んでくる
自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を?みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。
(東直子)

【5首】
母は鳥姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー)
風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った
故郷の母と重なりしメスライオン深夜のナショナル・ジオグラフィック
沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな
シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発