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【織田作之助賞】最終候補作5作品が決定

第34回織田作之助賞の最終候補作品が発表されました。

 

第34回織田作之助賞 最終候補作品

第34回織田作之助賞の最終候補作品は、次の5作品です。

 
【最終候補作品】
木内昇さん『球道恋々』(新潮社)
古谷田奈月さん『リリース』(光文社)
谷崎由依さん『囚われの島』(河出書房新社)
東山彰良さん『僕が殺した人と僕を殺した人』(文芸春秋)
又吉直樹さん『劇場』(新潮社)

 
なお、選考会は12月19日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われます。

 

織田作之助賞について

織田作之助賞は、大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に創設された文学賞です。創設当初は公募の新人賞でしたが、現在は、前年11月1日~本年10月31日に刊行された新鋭・気鋭の作家の単行本を対象としています。

大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。受賞作には賞金100万円と記念品が贈られます。

選考委員は、重里徹也さん(文芸評論家)、芝井敬司さん(関西大学学長/西洋史研究家)、高村薫さん(作家)、田中和生さん(文芸評論家)、辻原登さん(作家)、湯川豊さん(文芸評論家)。

 

球道恋々
金なし、地位なし、才能なし―なのに、幸せな男の物語。時は明治39年。業界紙編集長を務める宮本銀平に、母校・一高野球部から突然コーチの依頼が舞い込んだ。万年補欠の俺に何故?と訝しむのもつかの間、後輩を指導するうちに野球熱が再燃し、周囲の渋面と嘲笑をよそに野球狂の作家・押川春浪のティームに所属。そこへ大新聞が「野球害毒論」を唱えだし、銀平たちは憤然と立ち上がる―。明治球児の熱気と人生の喜びを描く痛快作。

 
リリース
異性愛者による精子バンク占拠テロ発生――新時代のディストピア小説!

男女同権が実現し、同性愛者がマジョリティとなった世界。異性愛者のエリート男子大学生、タキナミ・ボナは精子バンクを占拠し、衝撃の演説を始める――理想郷をゆるがすテロリストたちの哀しき陰謀とは?! 男女の在り方を問う衝撃作!

 
囚われの島
誰か“罪”を犯したのか?盲目の調律師に魅入られた新聞記者の由良。二人の記憶は時空を超え、閉ざされた島の秘密に触れる―壮大なスケールで「救い」と「犠牲」を現代に問う待望の長篇。

 
僕が殺した人と僕を殺した人
選考会で絶賛された直木賞受賞作『流』を経て生まれた、圧倒的青春小説! 1984年、台湾。13歳だった。 夏休みが終わるほんの2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。
2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。
1984年夏、台北で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。 サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。

 
劇場
一番 会いたい人に会いに行く。
こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。

演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。

『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。

夢と現実のはざまでもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。

 
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