“普通”って何?夏木志朋さん〈第9回ポプラ社小説新人賞〉受賞作『二木先生』が10万部突破!
2019年に第9回ポプラ社小説新人賞を受賞した、夏木志朋さんのデビュー作『二木先生』(ポプラ社)が10万部を突破しました。
“普通”という“世間”の枷がもたらす息苦しさに真っ向から挑んだ物語
第9回ポプラ社小説新人賞を満場一致で受賞した本作は、2020年9月に『ニキ』というタイトルでポプラ社より単行本化されました。当時、規格外の新人作家と評価された夏木志朋さんに、出版社10社からすぐに2作目のオファーが殺到するなど話題となりました。
『二木先生』と改題した文庫版が2022年9月6日に発売されると、翌日に重版が決定し、その後も勢いはとどまらず、2023年6月には新人作家のデビュー作にして、異例の累計10万部を達成しました。
「どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。」
社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。その倫理とは何か。
本作は、“普通”になれないイタイ高校生と、小児性愛者のヤバイ美術教師との崖っぷちのバトルを通して、現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ、予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント小説です。
【あらすじ】
いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。クラスのなかで普通に息さえできたなら。そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。
でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける――。
<各界驚嘆!版元各社の文芸編集者も大興奮!>
今までにない読後感や怒涛の面白さに各界が驚嘆し、読者や書店員の感想が殺到しただけでなく、新潮社、KADOKAWA、文藝春秋、河出書房新社、幻冬舎、PHP研究所、徳間書店、祥伝社など、各版元の文芸編集者からも熱烈な推薦コメントが寄せられています。
<Tiktokでも話題沸騰!>
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「10万部を迎えて」著者&編集担当&営業担当 コメント
◆著者コメント
読者の方の口コミで少しずつ広がっていると感じています。
お手にとってくださった皆様に心から感謝いたします。
より多くの方のもとへ届けたい作品です。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
◆編集担当コメント
これはきっとまだ始まりにすぎない。
夏木志朋という作家が内に秘めた底知れなさに戦慄しつつ、可能な限り歩みをともにできればと願うだけだ。
◆営業担当コメント
10万部、当然の結果だと思います。それだけの面白さを保証します。
10万人の読者の方々に手にとって頂くことが感慨深くもありつつ、営業として、10万人ではまだまだ足りないなと反省しなければなりません。
とはいえ、嬉しいことは本当に嬉しい!夏木先生、おめでとうございます!
Twitter&noteにて応援キャンペーン実施!
発売から半年以上経った現在もなお、SNSでは日々『二木先生』の感想が投稿され続けています。そこで、ポプラ社では、10万部突破を記念してTwitterとnoteで応援キャンペーンを実施します。
「#二木先生応援」をつけて、コメントを投稿してください。本を読んだ感想、印象的だったシーンの引用、著者へのメッセージなど何でもOK。
抽選で10名に、『二木先生』のカバーイラストをあしらったオリジナル図書カード3000円分をプレゼントしまうs。
★キャンペーン詳細:https://www.poplar.co.jp/topics/58976.html
著者プロフィール
著者の夏木志朋(なつき・しほ)さんは、1989年生まれ、大阪府出身。大阪市立第二工芸高校卒業。2019年に『ニキ』で第9回ポプラ社小説新人賞を受賞。『二木先生』と改題した同作の文庫版が2022年9月に刊行、大ヒット中。
現在、「Web asta」(https://www.webasta.jp/) にて「隣室はいつも空き部屋」を連載中。
二木先生 (ポプラ文庫) 夏木 志朋 (著) どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。クラスのなかで普通に息さえできたなら。そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける――。社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。その倫理とは何か。現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント。2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。 |
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