本のページ

SINCE 1991

『高慢と偏見』から『日の名残り』まで、イギリス小説の傑作を原文で味わいながら本質的な英文読解力をみがく『イギリス小説の傑作』が刊行

イギリス小説の傑作を原文で味わいながら、本質的な英文読解力をみがく、東京大学名誉教授・斎藤兆史さんと明星大学教授・髙橋和子さんの共著による『名場面の英語で味わう イギリス小説の傑作 英文読解力をみがく10講』がNHK出版より刊行されました。

 

英文学の奥深さが味わえる充実した構成

 
<北村一真さん(杏林大学准教授)推薦コメント>
「丁寧な文法解説から言葉の裏側に潜む意味までを説いた王道の一冊です」

オースティン『高慢と偏見』、ブロンテ『嵐が丘』、モーム『人間の絆』、ウルフ『ダロウェイ夫人』、イシグロ『日の名残り』――。

誰もが知っているイギリス小説の傑作10篇を、各作品を象徴する名場面の英語を通じて精読。英文学・文体論の専門家による、丁寧な文法解説と英文の裏側にある意図にまで踏み込んだ内容解釈によって、作品を味わい尽くすための本質的な読解力を身につけることができます。英文学を題材に英語の勉強をするだけでなく、原文で文学作品を楽しむことにも主眼を置いた画期的な一冊です。

 
各章の冒頭で、作家の生い立ちや主要作品、また本書で取り上げる作品が生まれた背景や後世に与えた影響などを丁寧に紐解いています。第1章から順番に読むことによって、19世紀初頭から20世紀後期までのイギリス小説の流れを大まかにつかむことができます。加えて、全体のあらすじ紹介と「名場面」に関する説明もあるので、原文での読解にスムーズにつながる構成となっています。

 

各作品を象徴する名場面の良質な英文

作品を理解するうえで重要、かつ英語学習にも適した箇所を「名場面」として取り上げています。掲載されている原文の量は作品の一部ですが、濃密な解説とともにじっくり精読することで作品のエッセンスに触れることができる内容となっています。

 

英文読解と作品解釈の両方を押さえた解説

英文読解においてキーポイントとなる文法・語句に対する解説にとどまらず、物語をよりよく理解するための説明も充実しているので、英文の裏側にある意図にまで踏み込んだ本質的な読解力をみがくことができます。

 
★本書の詳しい紹介や立ち読みはこちら:https://mag.nhk-book.co.jp/article/47707

 

本書の構成

はじめに

Lesson 1 ジェイン・オースティン 『高慢と偏見』

Lesson 2 チャールズ・ディケンズ 『オリヴァー・トゥイスト』

Lesson 3 シャーロット・ブロンテ 『ジェイン・エア』

Lesson 4 エミリー・ブロンテ 『嵐が丘』

Lesson 5 トマス・ハーディ 『ダーバヴィル家のテス』

Lesson 6 ジョウゼフ・コンラッド 『闇の奥』

Lesson 7 サマセット・モーム 『人間の絆』

Lesson 8 E.M.フォースター 『インドへの道』

Lesson 9 ヴァージニア・ウルフ 『ダロウェイ夫人』

Lesson 10 カズオ・イシグロ 『日の名残り』

おわりに

 

著者プロフィール

 
■斎藤兆史(さいとう・よしふみ)さん

東京大学名誉教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。インディアナ大学英文科修士課程修了。ノッティンガム大学英文科博士課程修了(Ph.D.)。東京大学文学部助手、同大学院総合文化研究科准教授・教授、同大学院教育学研究科教授、同大学教育学部附属中等教育学校長を歴任。

著書に『英語達人列伝』(中央公論新社)、『英語の作法』(東京大学出版会)、『英文法の論理』(NHK出版)、訳書にラドヤード・キプリング『少年キム』(筑摩書房)、共訳にチャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』(偕成社)などがある。

 
■髙橋和子(たかはし・かずこ)さん

明星大学教育学部教授。東京女子大学文理学部卒業、銀行勤務を経て、お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程、同大学院人間文化研究科博士課程単位取得満期退学。西南学院大学文学部英文学科専任講師、助教授を経て退職。東京大学大学院総合文化研究科修士課程、同博士課程修了。博士(学術)。

著書に『日本の英語教育における文学教材の可能性』(ひつじ書房)などがある。

 

名場面の英語で味わう イギリス小説の傑作: 英文読解力をみがく10講
斎藤 兆史 (著), 髙橋 和子 (著)

あの傑作小説の英文を通じて、文学作品を味わい尽くすための本質的な読解力をみがく!

オースティン『高慢と偏見』、ブロンテ『嵐が丘』、モーム『人間の絆』、イシグロ『日の名残り』――。名前は知っているあの傑作小説を、名場面の優れた英文と濃密な文法解説を通してじっくり精読。英文学・文体論の専門家による英文の裏側にある意図にまで踏み込んだ解釈によって、作品の内容を余すとこなく味わうことができます。文学作品を心から楽しむための、本質的な英文読解力をみがくことのできる画期的な1冊。

 
【関連】
名場面・名文句の英語で読み解く、イギリス小説の傑作――ジェイン・オースティン『高慢と偏見』 | NHK出版デジタルマガジン

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です