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佐藤二朗さん初のコラム集『心のおもらし』が刊行 装画は漫画家・新井英樹さんの描き下ろし!

(装画/新井英樹、装幀/APRON〈植草可純+前田歩来〉)

(装画/新井英樹、装幀/APRON〈植草可純+前田歩来〉)

俳優・映画監督・脚本家など幅広く活躍する佐藤二朗さん初となるコラム集『心のおもらし』が朝日新聞出版より6月20日に刊行されます。

「AERA dot.」で2018年5月にスタートし、5年間続く人気連載「こんな大人でも大丈夫?」から厳選した77本を再構成。200万超のフォロワーを抱えるTwitterでもおなじみの意味不明のようで滋味すら感じられる酔っ払いネタやオリジナリティが過ぎる「妻」の毒舌考、永遠の精神年齢子ども論などに加え、日々の出来事へのやさしくも鋭い考察、表現者としてのジローイズムが満載です。

また、衝撃的な未発表作品含む脚本5作も収録、未だ見ぬ「佐藤二朗」と、安心安全安定(ちょっと不安で危険でもある)いつもの「佐藤二朗」と、あらゆる角度から出会えるであろう一冊です。

 

Twitterフォロワー200万人を魅了するジローイズム炸裂!『心のおもらし』

映画やドラマ、バラエティ・教養番組のMC、CMなどその姿を見ない日はないほど活躍中の佐藤二朗さんは、Twitterのフォロワーが200万人を超え、日々のつぶやきは、ファンに笑いや安らぎのひとときをもたらし、仕事も家事も育児も世の中も、全ての疲れを吹っ飛ばしてくれると、ひそかな“中毒者”が増え続けています。

 
そんな佐藤二朗さんが、うっかりコラムを「コムラ」と書いてしまうほど「コラムって要するに何なのか」もわからないまま、49歳にして初めて連載コラムの執筆に挑戦して、今月でまる5年。

 
「マーツ―(妻)」にチューを拒否されたり、精神年齢“同級生”の息子と勝負したり、順調にオヤジ道を邁進したり、ウンチの気持ちを大便(いや、代弁)したり、俳優・山田孝之さんに注意されたり、ときには真面目に演技論を語ったり、飲みすぎたり酔っぱらったり酩酊したり泥酔したり……。

いつもテンパり気味で繊細な内側から、なんでも大きく規格外な外側までを言葉にして、公も私もなく大公開してきたら、演じる欲求と別腹に書く欲求があることにじわじわ気づいてきたそうです。

 
表題作「心のお漏らし」のほか、

・できるかも、家具役。
・沢庵と父の威厳
・向井理と遠近法破壊問題
・僕がウンコになった日
・取り方によっては下ネタに聞こえるしりとり
・「おかあさんって、おけしょうしないと、おじさん」
・名棒読み師の妻
・セリフが飛んだら
・「演技派俳優」について思うこと

など、5年間のコラムの中から厳選した77本と、脚本家としても活躍する佐藤さんの作品「アダルトな恋」(2007年放送)、「おとなの絵本(仮題)」(未発表)など軽快なラブストーリーから人間の残酷さに震撼する物語まで多彩な脚本5本を掲載しています。

 
装画は、佐藤さんの永遠のバイブル『ザ・ワールド・イズ・マイン』(小学館)の作者であり、出演映画「宮本から君へ」(真利子哲也監督、2019年)の原作者、漫画家の新井英樹さんの描き下ろしで、「つぶやき」の吹き出しも新井さん直筆という特別仕様。

 
内面は「永遠の約8歳児」とはいえ、いろいろ漏れてしまうお年頃。その中から、本書は「心」のおもらしに限定しているのでご安心ください。

 
吹き出したり、今日のモヤモヤ・イライラがどうでもよくなったり、一緒にとことんいじけてみたり、しんみりしたり、家族をいとおしく思ったり、佐藤二朗さんの出演作が何倍もおもしろくなったり。そうこうしているうちに、いつしか、あなた自身も感情をおもらししてしまうかもしれません。

(現在の精神年齢よりちょっと年上の頃の著者/著者提供)

(現在の精神年齢よりちょっと年上の頃の著者/著者提供)

 

本書の構成

第1章 放屁という言葉が好きなんです
息子6歳、父の姿に目を背ける/計算外の放屁、計算尽くの放屁/できるかも、家具役。 など

第2章 恥ずかしくなるくらい、自分本位で生きてきました
向井理と遠近法破壊問題/「もう、ぼく、ちきゅうでたい!」/ウンチの気持ちを大便代弁 など

第3章 妻は、なぜ便器と結婚したのでしょう?
取り方によっては下ネタに聞こえるしりとり/「おかあさんって、おけしょうしないと、おじさん」など

第4章 根っからのふざけびとなのだ
春子と博之の脳内劇場/ジャージャーの俺/「演技派俳優」について思うこと など

第5章 占い師曰く、精神年齢6歳らしいです
妻の残酷名言集第2弾/父の威厳が遠出して/山田孝之に叱られる など

 

著者プロフィール

著者も佐藤二朗(さとう・じろう)さんは、1969年5月7日生まれ、愛知県出身。俳優、脚本家、映画監督。1996年に演劇ユニット「ちからわざ」を旗揚げ、全公演で作・出演。さまざまなジャンルのドラマ、映画に多数出演。

近年では「ひきこもり先生」シリーズ(主演)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)比企能員役が話題に。また、新感覚の教養番組「歴史探偵」(NHK)の所長や、「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」(フジテレビ)では主宰を務めるなどマルチな才能を発揮し人気を博している。2021年に公開された映画「はるヲうるひと」では、原作・脚本・監督を務め、自身も出演、海外の映画祭で最優秀脚本賞を受賞。2022年公開の主演映画「さがす」でも、その演技が高く評価され国内の映画祭で最優秀男優賞を受賞した。

2023年8月11日には最新作「リボルバーリリー」が公開予定。2024年春には主演作を含む映画3作品の公開を控えている。

著書に、Twitter投稿から厳選した117のツイートに本人のツッコミをつけて掲載した自身初の書籍『佐藤二朗なう』(AMG出版)、第2弾『のれんをくぐると、佐藤二朗』(イコロ)がある。

 

心のおもらし
佐藤 二朗 (著)

 


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