〈ことのは文庫×魔法のiらんど「泣ける文芸」小説コンテスト〉大賞受賞作『君はいつも、迂回する』が刊行
マイクロマガジン社はオトナ女子向け文芸レーベル「ことのは文庫」より、「ことのは文庫×魔法のiらんど 泣ける文芸小説コンテスト」(https://maho.jp/special/entry/kotonoha_nakeru_contest2021/)の大賞受賞作を書籍化した柑実ナコさん著『君はいつも、迂回する』(装画:急行2号さん)を6月20日に刊行しました。
不器用で意地っ張りな3人が長い「回り道」を経て真実にたどり着く青春恋愛小説『君はいつも、迂回する』
『君はいつも、迂回する』は、不器用で意地っ張りな3人の、長くて短い9年間の物語です。
【あらすじ】
9年前の7月初め。
「霊が視える」という体質により級友から誤解され、引きこもりとなった宮脇珠杏(みやわき・すず)は、横須賀の学校で3か月遅れの高校生活を新たに始めようとしていた。
登校初日、幼馴染でお調子者の多賀谷節(たがや・せつ)とともに、遅刻しかけた彼女の前に現れたのは、節の親友で不愛想な保城臨(ほうしろ・りん)という男子生徒。
珠杏の事情を前から知っている節と、知っても何も態度の変わらない臨の存在に、彼女の心は次第に癒されていく。
しかし、その幸せな時間は、長くは続かなかった――。
<書店関係者・レビュアーから寄せられた感想を紹介>
◇横須賀という魅力的な町を舞台に進む青春群像劇は、テンポの良い会話も心地良く、登場人物たちも魅力的です。不器用ながらも心を通わせ合う仲間たちに涙が止まりません。
人生を歩んでいく中で迂回する経験は誰しもあるかと思いますが、それも何かの理由がある尊い経験なのだと肯定してくれる優しさに溢れた作品です。
(レビュアー)
◇不器用な主人公たちのお話、つきあってみてください。
同じく不器用に一生懸命生きているあなたに届く、光る風のような物語。
これからもきっと大丈夫。ひとりじゃない。
周りの優しく不器用な人に、もう一度深く出会えます。
この自分で一生懸命生きていこう。出会った人を愛して、信じていこう。そんなふうに思わせてくれます。
(書店関係者)
著者プロフィール
■著者:柑実ナコ(かんみ・なこ)さん
魔法のiらんど掲載『君と私で、恋になるまで』がコミカライズ化(漫画:藤いちのせさん)。エブリスタ掲載『ハニー、お仕事の時間です。』が、2021年宝島社「この文庫がすごい!」大賞最終候補に。
本作は、2021年開催「ことのは文庫×魔法のiらんど『泣ける文芸小説』コンテスト」大賞受賞作。
■装画:急行2号さん
佐賀県在住。2017年末から活動開始し福岡を中心にイベントや展示に数多く出展。
2022年9月、翔泳社から初の作品集『Shimmer 急行2号作品集ILLUSTRATION MAKING & VISUAL BOOK』を刊行。2023年4月、心斎橋Parcoにて個展「Portrait」開催。光とやさしい空気感が印象的な絵を得意とする。
君はいつも、迂回する (ことのは文庫) 柑実ナコ (著), 急行2号 (イラスト) ことのは文庫×魔法のiらんど「泣ける文芸小説コンテスト」大賞作、待望の書籍化!これは、忘れられない6年間の「迂回」の記録。 |
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