【第33回鮎川哲也賞】岡本好貴さん「北海は死に満ちて」が受賞 優秀賞に小松立人さん
東京創元社は長編ミステリを公募する新人文学賞「第33回鮎川哲也賞」の選考結果を発表しました。
第33回鮎川哲也賞が決定!
第33回鮎川哲也賞には186作品の応募があり、1次選考、2次選考を経て5作品が最終候補作となっていました。3月30日の最終選考会では、選考委員の辻真先さん・東川篤哉さん・麻耶雄嵩さんによって選考が行われ、最終結果が決定しました。
<第33回鮎川哲也賞 受賞作品>
■鮎川哲也賞
岡本好貴(おかもと・よしき)さん
「北海は死に満ちて」
■優秀賞
小松立人(こまつ・たひと)さん
「そして誰もいなくなるのか」
鮎川哲也賞を受賞した岡本好貴さんは、1987年生まれ、岡山県出身。岡山県在住。鳥取大学大学院修了。動画投稿者。なお、岡本さんは28回および30~32回でも最終候補作に入っており、今回、晴れて受賞となりました。
優秀賞を受賞した小松立人さんは、1974年生まれ、大阪府出身。沖縄県在住。大阪市立大学卒業。公務員。
選考経過等の詳細は、10月刊行予定の『紙魚の手帖』vol.13に掲載されます。
受賞作「北海は死に満ちて」は10月に刊行予定です。優秀賞受賞作「そして誰もいなくなるのか」は選考委員のアドバイスをもとに改稿し、刊行されます(刊行時期は未定)。
なお、最終候補作は以下の5作品でした。
【最終候補作】
◎矢崎紺さん「IN NOMINE」
◎小松立人さん「そして誰もいなくなるのか」
◎河原采さん「追杉一途と四つの失恋」
◎三日市零さん「シュープリーム・カクテル」
◎岡本好貴さん「北海は死に満ちて」
鮎川哲也賞について
鮎川哲也賞は、東京創元社が主催し、「創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編」を公募する新人文学賞です。
正賞はコナン・ドイル像、賞金は「印税全額」となっています。受賞作は10月に東京創元社より刊行され、また朗読音源化したものが株式会社RRJの「kikubon(キクボン)」にて配信されます。
なお、第1回(平成2年度)の芦辺拓さん以来、石川真介、加納朋子、近藤史恵、愛川晶、北森鴻、満坂太郎、谺健二、飛鳥部勝則、門前典之、後藤均、森谷明子、神津慶次朗、岸田るり子、麻見和史、山口芳宏、七河迦南、相沢沙呼、安萬純一、月原渉、山田彩人、青崎有吾、市川哲也、内山純、市川憂人、今村昌弘、川澄浩平、方丈貴恵、千田理緒の各氏をはじめ、 これまで斯界に新鮮な人材を輩出しています。
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