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ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫さん生誕90周年記念!名作3作品を創元推理文庫で復刊

東京創元社は、泡坂妻夫さんの生誕90周年を記念して、名作3作品を創元推理文庫で復刊します。第1弾として2月20日に『ダイヤル7をまわす時』を刊行。以降、5月に『折鶴』、8月に『蔭桔梗』が刊行される予定です。

 

2月『ダイヤル7をまわす時』、5月『折鶴』、8月『蔭桔梗』と、名作を3か月おきに復刊!

緻密な伏線と論理展開の妙や、「亜愛一郎」「曾我佳城」「ヨギガンジー」などの愛すべきキャラクターなどで読者を魅了し、『亜愛一郎の狼狽』『乱れからくり』『煙の殺意』『湖底のまつり』『しあわせの書』『生者と死者』他、数多くのヒット作を発表し「ミステリ界の魔術師」と称された泡坂妻夫さん。2023年は泡坂妻夫さんの生誕90周年にあたります。

 
その節目の年を記念して、創元推理文庫から隠れた名作3作品が復刊します。

 
第1弾となる『ダイヤル7をまわす時』は、デビュー時から泡坂妻夫さんへの敬愛を公言し、「亜愛一郎」を彷彿させる飄々としたキャラクター「魞沢泉(えりさわ・せん)」を主人公とした『サーチライトと誘蛾灯』『蟬かえる』で注目を集めている櫻田智也さんが解説を担当。
帯には、
「泡坂ワールドのすべてを愉しみ、愛することができたのは、この本に出会えたからだ」
というコメントを寄せています。

 
◆2月『ダイヤル7をまわす時』

なぜ犯人は殺害現場から電話をかけたのか? なぜ犯人は死体をトランプで装飾したのか?
貴方は必ず騙される! 奇術師としても名高い著者が贈る、傑作短編集。

【あらすじ】
暴力団・北浦組と大門組は、事あるごとにいがみ合っていた。そんなある日、北浦組の組長が殺害される。鑑識の結果、殺害後の現場で犯人が電話を使った痕跡が見つかった。犯人はなぜすぐに立ち去らなかったのか、どこに電話を掛けたのか? 犯人当て「ダイヤル7」など7編を収録。奇術師としても名高い著者が贈る、ミステリの楽しさに満ちた傑作短編集。

 
◆5月『折鶴』(第19回泉鏡花賞受賞作)

職人と元恋人の再会が悲劇を生む表題作ほか全4編。男女の機微を流麗な筆致で描く恋愛小説と、巧みな構成が光る本格ミステリを融合した名短編集。

 
◆8月『蔭桔梗』(第103回直木賞受賞作)

なぜ20年後に再会した元恋人は、当時と同じ蔭桔梗の紋を着物に入れる依頼をしたのか?
男女の恋模様に絡む謎解きを、しっとりと描く珠玉の短編集。

 

著者プロフィール

著者の泡坂妻夫(あわさか・つまお)さんは、1933年生まれ、東京都出身。1976年「DL2号機事件」で第1回幻影城新人賞佳作入選。1978年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞を受賞。1990年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。

『亜愛一郎の狼狽』『11枚のとらんぷ』『湖底のまつり』などのミステリ作品の他、本名の厚川昌男名義のマジック関連著作など多数。2009年2月逝去。

 

ダイヤル7をまわす時 (創元推理文庫)
泡坂 妻夫 (著)

【目次】
「ダイヤル7」
「芍薬(しやくやく)に孔雀(くじやく)」
「飛んでくる声」
「可愛い動機」
「金津(かなづ)の切符」
「広重好み」
「青泉(せいせん)さん」

 


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