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桐野夏生さんが「バブル」の実体なき熱狂の裏側をえぐる『真珠とダイヤモンド』が刊行

桐野夏生さんが描く〈バブル残酷物語〉『真珠とダイヤモンド』

桐野夏生さんが描く〈バブル残酷物語〉『真珠とダイヤモンド』

桐野夏生さんが描く〈バブル残酷物語〉『真珠とダイヤモンド』(上・下巻)が毎日新聞出版より刊行されました。刊行を記念して2月21日(火)には、丸善丸の内本店にてサイン会も開催されます。

 

舞台は、バブルに沸く1980年代末 “上昇気流”にあおられ、高みを目指した二人の女の運命は!?

『真珠とダイヤモンド』上巻

『真珠とダイヤモンド』上巻

『真珠とダイヤモンド』下巻

『真珠とダイヤモンド』下巻

 
【あらすじ】

バブル前夜の1986年春、福岡。中堅の証券会社に入社した二人の女がいた。一人は、短大卒の小島佳那、もう一人は高卒の伊東水矢子。貧しい家庭に育った二人はそれぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。

変わり者の同期・望月昭平に見込まれた佳那は、ある出来事を契機に、野心を隠そうとしない彼と結託しはじめる。やがて舞台はバブルに沸く東京へ。本社に栄転となった望月と結婚し、贅沢な暮らしに染まっていく佳那。いっぽうの水矢子は不首尾に終わった受験の余波で思いがけない流転の日々を送ることになる。

そしてバブル景気に陰りが見え始めた頃、若者たちの運命が少しずつ狂い出す・・・。

 
〔目次〕

プロローグ
第一章 バブル
第二章 フィーバー
第三章 ドリーム
第四章 フェイク
エピローグ

 

著者プロフィール

桐野夏生(きりの・なつお)さんは、1951年生まれ。1993年「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞を受賞。

1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、『ナニカアル』で2010年、2011年に島清恋愛文学賞と読売文学賞の二賞を受賞。2015年には紫綬褒章を受章。2021年には早稲田大学坪内逍遥大賞を受賞。2023年には『燕は戻ってこない』で毎日芸術賞を受賞。『日没』『インドラネット』『砂に埋もれる犬』など著書多数。日本ペンクラブ会長。

 

『真珠とダイヤモンド』刊行記念サイン会を開催

桐野夏生さんの新刊『真珠とダイヤモンド』の刊行を記念し、2023年2月21日(火)に、丸善丸の内本店にてサイン会が開催されます。

 
■場所:丸善丸の内本店 2F特設会場
〔住所〕東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ1階~4階

■日時:2023年2月21日(火)18:30開始

■定員:100名
※要整理券(電話予約可)

■予約・問合せ:丸善丸の内本店 和書グループ(TEL:03-5288-8881)
※営業時間=9:00~21:00

★詳細:https://honto.jp/store/news/detail_041000075637.html

 

※以下はAmazonへのリンクです。

真珠とダイヤモンド 上
桐野 夏生 (著)

桐野夏生が描く「バブル」
実体なき熱狂の裏側をえぐる傑作長編!

1986年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。一人は短大卒の小島佳那(かな)、もう一人は高卒の伊東水矢子(みやこ)。貧しい家庭に生まれ育った二人は、それぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。野心を隠さず、なりふり構わずふるまう同期、望月昭平に見込まれた佳那は、ある出来事を契機に彼と結託し、マネーゲームの渦に身を投じていく。

真珠とダイヤモンド 下
桐野 夏生 (著)

桐野夏生が描く「バブル」
欲、たぎる地で迎える圧巻のクライマックス

時代はバブル全盛に。東京本社に栄転が決まった望月と結婚した佳那(かな)は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭(みらん)のてほどきで瞬く間に贅沢な暮らしに染まっていく。一方の水矢子(みやこ)は不首尾に終わった受験の余波で、思いがけない流転の生活がスタートする。そして、バブルに陰りが見え始めた頃、若者たちの運命が狂い出す……。

 
【関連】
honto店舗情報 – 『真珠とダイヤモンド』(毎日新聞出版)刊行記念 桐野夏生さん サイン会

 


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