【2022年度 織田作之助青春賞】神奈川県在住・菊池フミさん「浴雨」が受賞
織田作之助賞実行委員会は、織田作之助賞の「新人賞部門」となる、24歳までの若手を対象とした「2022年度 織田作之助青春賞」の受賞作を発表しました。
2022年度「織田作之助青春賞」の受賞作が決定!
2022年度「織田作之助青春賞」には、344編の応募があり、その中から次の作品が「青春賞」に選ばれました。
なお今回は、18歳以下を対象にした奨励賞候補作品はありませんでした。
<2022年度「織田作之助青春賞」受賞作品>
菊池フミ(きくち・ふみ)さん
「浴雨(よくう)」
受賞者の菊池フミさんは、2000年4月生まれ。神奈川県藤沢市在住。東京外国語大学3年生。受賞作品の全文は、三田文学会発行の季刊文芸誌『三田文學』2023年冬季号に掲載される予定です。
選考委員は、堂垣園江さん(作家)、増田周子さん(関西大学教授)、吉村萬壱さん(作家)。贈呈式は2023年3月頃に大阪市内で開催予定。
なお、「織田作之助青春賞」の最終候補作品は以下の6編でした。
【最終候補作品】※年齢は2022年8月31日現在
◎「一角獣」(金子裕基さん/22歳/大阪府河南町)
◎「色ふ」(あしやあおさん/19歳/福岡県福岡市)
◎「キレイな巣作り」(三月朋さん/22歳/京都府京都市)
◎「五年後の証人」(新堂陽子さん/22歳/神奈川県川崎市)
◎「人形の家」(大問太郎さん/19歳/広島県福山市)
◎「浴雨」(菊池フミさん/22歳/神奈川県藤沢市)
織田作之助青春賞について
大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に「織田作之助賞」が創設されました。当初は公募の新人賞でしたが、2014年より、既刊の単行本を対象とする「織田作之助賞」と、未発表の短編小説を公募する「織田作之助青春賞」「織田作之助U-18賞」の三本立てになりました。
「青春賞」は、織田作之助がはじめて懸賞小説に応募した年齢の24歳までの若手を対象とし、「U-18賞」は高校生・中学生を中心とする18歳までの若者が対象。なお、2019年(令和元年)よりU-18賞は、青春賞と統合され、その名称が無くなりました。
ただし、U-18賞の趣旨を受け継ぐものとして、青春賞応募作品の中で18歳以下の優れた作品に特別賞などを贈ることがあります。
織田作之助賞、織田作之助青春賞ともに、大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。
なお、青春賞受賞者には、賞金30万円と記念品が贈られます。
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