【第10回野村胡堂文学賞】蝉谷めぐ実さん『おんなの女房』が受賞
一般社団法人「日本作家クラブ」は、同クラブの初代理事長でもある作家・野村胡堂の作品に匹敵するような時代・歴史小説に贈る第10回野村胡堂文学賞の受賞作を発表しました。
第10回野村胡堂文学賞が決定!
第10回野村胡堂文学賞の受賞作品は、次の通りです。
<第10回野村胡堂文学賞 受賞作品>
蝉谷めぐ実(せみたに・めぐみ)さん
『おんなの女房』(KADOKAWA)
受賞者の蝉谷めぐ実さんは、1992年生まれ、大阪府出身。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、卒論のテーマは「化政期の歌舞伎」。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年『化け者心中』で第11回小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。2021年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞および第27回中山義秀文学賞を受賞。今回の受賞作『おんなの女房』は今年1月に刊行されたデビュー2作目。
【蝉谷めぐ実さん 受賞の報を受けてのコメント】
幼い頃、こたつに入りながら祖母の隣で銭形平次をドキドキと見ていた自分が、このような賞をいただけるとは想像だにしておりませんでした。
とてつもなく光栄で、ありがたく思っております。
賞の名前に恥じない作家となれるよう、これからも精進してまいります。
野村胡堂文学賞について
野村胡堂文学賞は、捕物小説の一大傑作である「銭形平次捕物控」で知られる、大正・昭和を代表する国民的大作家・野村胡堂を顕彰する目的で、日本作家クラブが創立60周年記念事業の一環として創設した文学・文芸賞です。
同賞では、野村胡堂の作品に匹敵するような時代・歴史小説を1点選出し、受賞作家には正賞(万年筆)と副賞(賞金)を授与します。
おんなの女房 蝉谷 めぐ実 (著) 『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。 ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。 |
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