本のページ

SINCE 1991

「新潮社 本の学校」開校記念!蓮池薫さん特別インタビュー「20年――言葉を武器に」を無料公開

蓮池薫さん(右)、上野敦さん 撮影:広瀬達郎(新潮社写真部)

蓮池薫さん(右)、上野敦さん 撮影:広瀬達郎(新潮社写真部)

新潮社が運営する新しいオンライン学習サービス「新潮社 本の学校」の10月1日開校を記念し、蓮池薫さんへの特別インタビューを実施しました。新潮社では、その映像を「新潮社 本の学校」ホームページ内で無料公開中(配信終了日未定)です。

 

国家に奪われた24年―― 20年をかけて掴み直した人生とは

蓮池薫さんは現在、新潟産業大学准教授。
今だから語ることができる拉致事件の背景分析、自分を拉致した国の言葉を使って生計を立てることへの葛藤、拉致問題に対する世間の反応の変化、一向に進展しない交渉への焦り。そして、日々の生活について――。

家族と友人以外、何も持たない地点から出発し、20年をかけて掴み直した人生を、ご自身の言葉で辿ります。聞き手は共同通信文化部の上野敦さん。

 
10月15日――「奪われた24年の人生」が終わりを告げたあの日から、20年。
この20年の歩みは、人間の自由を奪った冷酷な国家権力へのアンチテーゼであるだけでなく、激動する世界を生きるわたしたちにとって、示唆に満ちた人生の航跡でもあるのではないでしょうか。

★「新潮社 本の学校」開校記念 蓮池薫さん特別インタビュー 「20年――言葉を武器に」:https://shincho.hon-gakko.com/catalog/vNF2QMWSQUb8hTXiTbjND8lsPK02/video/e04dffdc-7baa-4cde-be11-f7b1993d3803

 

出演者プロフィール

 
■蓮池薫(はすいけ・かおる)さん

1957年生まれ、新潟県柏崎市出身。新潟産業大学准教授。

1978年中央大学法学部三年在学中に拉致され、24年間、北朝鮮での生活を余儀なくされる。2002年帰国後、同大学に復学し、2008年に卒業。2009年『半島へ、ふたたび』(新潮社)で新潮ドキュメントを賞受賞。2013年、新潟大学大学院現代社会文化研究科社会文化論専攻(韓国・朝鮮史)博士前期課程修了。

『蓮池流韓国語入門』『夢うばわれても』『私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今』『拉致と決断』、訳書に『孤将』『私たちの幸せな時間』『トガニ―幼き瞳の告発―』など。

「新潮社 本の学校」では、「韓国文化の勘所」(仮・全6回)の講義を担当する予定(配信時期未定)。

 
■上野敦(うえの・あつし)さん

1971年生まれ、横浜市出身。共同通信文化部記者。

1994年共同通信社に入社し、新潟支局で拉致問題を取材するなどした後、2005年から文化部(一時、大阪文化部)。映画や文芸などの分野を担当した。

 

拉致と決断 (新潮文庫)
蓮池 薫 (著)

北朝鮮での24年間を綴った、衝撃の手記。
拉致当日を克明に記した原稿を新たに収録。

恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、〈拉致〉のはじまりだった――。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘……。
夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、衝撃の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。

半島へ、ふたたび (新潮文庫)
蓮池 薫 (著)

その日、僕は韓国に初めて降り立った。ソウルの街を歩き、史跡を訪ね、過ぎ去りし植民地時代や朝鮮戦争を振り返る。しばしば、二十四年間囚われていた彼の国での光景がオーバーラップする。ここは、同じ民族が作った、「北」と地続きの国なのだ。旅の最後に去来した想いとは――。第二部として、翻訳家という新たな人生を切り拓いた著者の奮闘記を収める。新潮ドキュメント賞受賞作。

 
【関連】
「新潮社 本の学校」開校記念 蓮池薫さん特別インタビュー 「20年――言葉を武器に」

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です