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ゲーム、アイドル、SNSからギャンブル、セックス、ドラッグまで…「人類総依存症社会」に生きる現代人へ!『ドーパミン中毒』が刊行

アンナ・レンブケさん著『ドーパミン中毒』(訳:恩蔵絢子さん)

アンナ・レンブケさん著『ドーパミン中毒』(訳:恩蔵絢子さん)

昨年「日本で1番売れた本」(※*2021年オリコン年間BOOKランキング1位)となり、今なお各書店ランキング上位に留まる『スマホ脳』(累計65万部)、今年7月に刊行され、現在7万5000部と快進撃を続ける『ストレス脳』を刊行した新潮新書から10月15日、アンナ・レンブケさん著『ドーパミン中毒』(訳:恩蔵絢子さん)が刊行されます。

『スマホ脳』はデジタル・デバイスの進化がなぜ人間にさまざまな悪影響を及ぼすのか、『ストレス脳』は豊かなはずの現代社会でなぜうつや不安障害といった病の増加が止まらないのかを、脳科学の見地から精神科医の著者が解説した世界的ベストセラー。やはり現在、世界的なベストセラーとなっている『ドーパミン中毒』の著者も精神科医で、脳科学の面からもさまざまな依存症を解説します。

 

なぜ人は「推し」や「沼」にハマって抜け出せなくなってしまうのか―― 名門スタンフォード大学の医学部教授が指南する「脱出法」と「防衛術」とは?

スタンフォード大学医学部教授である著者が同書で取り上げるのは依存症。「今日、私たちにとって強い報酬刺激となるものの数、種類、効能の増え方といったら愕然とするほどだ」と言う著者は、これまでにゲームから酒、ギャンブルからドラッグまでありとあらゆると言っていいほどの依存症の症例に対してきた専門家であり、依存症医学の世界的第一人者。

同書では彼女が診てきた患者たちのケースを取り上げながら、セックス中毒から現在、アメリカで社会問題化している深刻なオピオイド(医療用麻薬性鎮痛剤)中毒に到るまで、依存症との向き合い方を解説していきます。

 
実は著者自身、「恋愛小説」依存症を経験した過去があります。愛情あふれる夫と子供たちに囲まれ、恵まれた環境にあったはずの彼女がなぜ依存症に陥ってしまったのか……は本書で触れられていますが、依存症とはふとしたことが原因になってしまうこともある案外に身近なもの。「推し」に夢中になれば昼夜を忘れて没入してしまうでしょうし、ハッと気づけば「沼」にハマっている……というのは誰しも経験のあることではないでしょうか。そこから、社会生活に支障を来す「依存症」までの距離はさして遠くありません。

 
鍵を握るのが「脳内麻薬」とも呼ばれる脳内物質ドーパミンです。期待やドキドキ感に胸ときめかせているとき、脳内に一挙に放出されるこのホルモン。ゲーム、アイドル、SNSにハマる、恋愛せずにはいられない、スマホが手放せない、ワーカホリックと呼ばれるほど仕事をしてしまう、果てはのべつまくなしのセックス、酒、ギャンブル、薬物に到るまで……ドーパミンがもたらす幸福感は人を虜にし、そのため、いまや現代人が陥る依存症は数限りがありません。

しかも現代に生きる私たちは、そうした快楽をビジネスにする巨大な「ドーパミン経済」の渦中で生きていると言っても過言ではありません。著者に言わせれば、「スマホはインターネットに繋がれた私たちに24時間、週7日、休みなしにデジタル方式でドーパミンを運んでくる現代の皮下注射針だ」ということになります。

 
では、どうやってそこから「脱出」し、「防衛」すればよいのか? 自分を取り戻し、心豊かに生きるにはどうすればいいのか?

著者は言います。
「消費することこそが私たちの生きる動機の全てとなってしまったこの世界で、衝動的に何かを過剰摂取してしまうことをどうやったらやめられるのか、その実践方法を本書で提供できればと願っている」

 
現在、25ヶ国ですでに刊行、もしくは刊行が予定されている本書。世界が注目する一冊がいよいよ日本上陸です。

 

著者コメント

薬物、食べ物、ニュース、ギャンブル、買い物、ゲーム、電子テキスト、性的な電子テキスト、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ、ツイッター……今日、私たちにとって強い報酬刺激となるものの数、種類、効能の増え方といったら愕然とするほどだ。スマホはインターネットに繋がれた私たちに24時間、週7日、休みなしにデジタル方式でドーパミンを運んでくる現代の皮下注射針だ。

 
この本では、消費こそが私たちの生きる動機の全てとなってしまった世界の中で、衝動的に過剰摂取してしまうことをどうやったらやめられるのか、その実践方法を提供できればと願っている。

 

著者プロフィール

 
■著者:アンナ・レンブケ(Anna Lembke)さん

1967年生まれ、アリゾナ州フェニックス出身。精神科医。医学博士。スタンフォード大学医学部教授。同大学依存症医学部門メディカル・ディレクター。イエール大学を卒業後、スタンフォード大学で医学を修める。

依存症医学の第一人者であり、研究に対する授賞多数。臨床、研究、教育の各分野に力を注ぎ、アメリカの連邦議会が設置する各委員会にも名を連ねる。4人の子供の母親であり、現在、カリフォルニア州在住。前著”Drug Dealer, MD”は全米ベストセラーとなっている。

 
■訳者:恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)さん

1979年生まれ、神奈川県出身。脳科学者。東京工業大学大学院後期博士課程修了(学術博士)。専門は人間の感情のメカニズムと自意識。金城学院大学、早稲田大学、日本女子大学非常勤講師。

著書に『脳科学者の母が、認知症になる』、訳書にジョナサン・コールさん著『顔の科学』、茂木健一郎さん著『IKIGAI』など。

 

ドーパミン中毒 (新潮新書)
アンナ・レンブケ (著), 恩蔵 絢子 (翻訳)

快感に、殺される!?
現代人必読の世界的ベストセラー、日本上陸!

スマホ、アイドル、ゲームから酒、セックス、ドラッグまで、「脳内麻薬」ドーパミンが依存症へと駆り立てる。
スタンフォード大教授の世界的第一人者が伝授する「快感」との付き合い方。

大ヒット『スマホ脳』『ストレス脳』に続く「心を少し楽にする」世界的ベストセラー『ドーパミン中毒』が取り上げるのは依存症。なぜ人は「推し」や「沼」にハマると抜け出せなくなってしまうのでしょう? スマホ、アイドル、ゲームやSNSにハマるのも、恋愛中毒やワーカホリックに陥るのも、のべつまくなしのセックス、酒、ギャンブル、薬物といった依存症に到るまで……鍵を握るのは「脳内麻薬」とも呼ばれる脳内化学物質ドーパミン。いまや巨大な「ドーパミン経済」の渦中で生きていると言っても過言ではない現代人。誰しも無縁ではないこの問題を、名門スタンフォード大学の医学部教授で依存症医学の第一人者である著者がわかりやすく解説、「脱出法」と「防衛術」
を伝授します。

 


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