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「皆さん、明日戦争になります」全財産16万円をもって日本避難に運命をかけた140日間のウクライナ少女の記録『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』が刊行

全財産16万円をもって日本避難に運命をかけた140日間のウクライナ少女の記録『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』が刊行

全財産16万円をもって日本避難に運命をかけた140日間のウクライナ少女の記録『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』が刊行

世界文化社は、全財産16万円をもって日本避難に運命をかけた140日間の少女の日記を書籍化した、ズラータ・イヴァシコワさん著『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』を10月1日(土)に刊行します。

※なお、本書の売上の一部はウクライナ人道危機救援をはじめ日本赤十字社が行う国際活動に寄付されます。

 

「あなたはこれから一人で生きていくの」。母のその一言からすべてが始まった─ 。

昨日までマンガと小説が大好きな普通の女子高生だった、ズラータ・イヴァシコワ。母が必死で工面してくれた16万円をもって戦火が広がる故郷からあこがれの日本を目指す─ 。ウクライナの女子高生に訪れた、やさしい奇跡と生きることへの挑戦。彼女の絵と共に綴る、16歳のリアルな日記。

ズラータ・イヴァシコワさん著『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』

ズラータ・イヴァシコワさん著『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』

人との関わりが苦手だった少女が、人の想いを受け取りながら「どう生きたいのか?」「何をすべきか?」様々な選択に迫られながら「日本避難」を果たし、今も生きるために戦い続けています。

祖国ウクライナの街に響く爆撃音。気丈な母の決断。危機的状況の中、日本人取材スタッフとの奇跡的な出会い。不安の中、親友と呼べる友、信頼できる日本人との出会い。平和な日常が一変し「生きる」ことを迫られた、少女の目から見えた「戦争」を綴った一冊です。ズラータ・イヴァシコワさんのウクライナから日本への避難の様子は、TVメディアでも取り上げられ話題になりました。

 
◆それは突然やってきた 「皆さん、明日戦争になります」

担任の先生が、その日は教壇に立つと、いきなりこんなことを言った。
「明日から戦争になります」
続けて、戦争がもしも始まったらどうすべきかという説明をしてくれた。
「もしも実際に爆撃が始まるようだったら、シェルターを見つけて、そこに食料や必要なものを運ぶように。そして長期的に避難できるところを今から探して、なるべくそこに行くようにしなさい」
人は本当に驚くと言葉が出ないものなのかもしれない。先生にそう言われると、ますます現実のことなのだという重みが感じられて、クラスの空気は沈痛なものになった。「シェルター」「食料」「避難」。昨日までマンガのなかで出ていた単語が自分の生活の一部になるなんて何人が想像していただろう。
(第2章「それは突然やってきた 皆さん、明日戦争になります」より)

 
◆「日本を見ずに死んでたまるか」 日本が好き!その強い想いで、運命を切り開く少女

日本に行きたい。なんとか生き延びて日本を見てみたい。日本を見てからじゃないと死ねない。戦争のなかでも、そればかりを思ってきた。もうこれまでと思うぐらい絶望する場面は何度もあった。でも、そのたびにありがたいことに救いの手が差し伸べられて、多くの人が親身になって応援してくださって、立ち上がってこられた。人が苦手だったはずの私が、人に助けを乞わなくては前に進めないことを知って、素直に「助けてください」と頭を下げてこられた。それは、学校や教科書で学ぶことよりも、ある意味大きな、私の人生を根っこからひっくり返すほどの一大転機となった。
(第16章「戦争になっても故郷が荒れても、それでも人を信じる やっぱり、日本が好き、人が好き」より)

 

本書の目次

第1章 運命に導かれて  私を変えた日本語の教科書

第2章 それは突然やってきた 皆さん、明日戦争になります

第3章 母の決断3.16事件  待ったなしの人生・運命のターニングポイント

第4章 全財産16万円 運命まかせ、列車まかせ 目指すはポーランド

第5章 命がけの旅路 日本を見ずに死んでたまるか

第6章 ”こんにちは”で道が開く 今、そこにある転機

第7章 想定外のできごと 世界で一番自分が不幸に思えるときの乗り越え方

第8章 コロナの脅威 今日のホテルは道端!?

第9章 また会う日まで 夢と母と今日という日

第10章 数万人の避難民 待ちわびて日本への飛行

第11章 銃撃からは逃げたけど、夢からは逃げない 戦火がつくった友情

第12章 お金がない! 私を救ってくれた日本の足長お姉さん

第13章 情熱とお金のはざまで あこがれとため息の日本

第14章 必ずある、私の生きる場所 本音をいえば、アルバイトより仕事がしたい16歳

第15章 カップラーメンと勉強できる幸せ 日本の当たり前は世界の素敵『ワンダーランドジャパン』

第16章 戦争になっても故郷が荒れても、それでも人を信じる やっぱり、日本が好き、人が好き

 

著者プロフィール

著者のズラータ・イヴァシコワさんは、ウクライナ・ドニプロ出身。日本の太宰治が大好きで小説や漫画、アニメをこよなく愛する16歳。

ウクライナ侵攻後、母親の英断で日本への避難を目指す。5歳のときから絵画を習っており、現在、ウクライナに残した母を気にかけつつも、日本で絵の仕事に就くことを夢見て日夜勉学にいそしむ。絵が上手く、日本語が話せる彼女の日本避難の様子は、TVメディアからも注目されました。

 

ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記
ズラータ・イヴァシコワ (著)

たとえ戦争から逃げても、夢からは逃げない。

・テレビ朝日 報道ステーションで複数回単独特集、オンエア後問合せ殺到!
・ウクライナ侵攻からの逃避行ドキュメンタリー、出版後の反響必至!
・親子関係、日本と海外での教育の違い、避難民がみた日本のリアル
・明日、日本にもし戦争が起きたら、16歳の少女のような決断ができるか~今、もう一度生き方を考えさせる本

「みなさん、明日は戦争になります」―–。
もし、学校の先生から突然こう言われたら? 
マンガの世界だけだとおもっていた戦争が起きたとき、人見知りだった16歳の少女は、たった一つの夢にすべてをかけて祖国から脱出することを決意した。

もし無人島でたった一つもっていけるものは、なんて考えていたのは何だったのか? 
持っていけたのは、1冊の本とスケッチブック。
敵は兵士や爆弾だけではない。
コロナとの闘い、親子の葛藤、運命的な親友との出会い―-現実はマンガより奇なり。
これは夢が明日につながると信じた少女の等身大のサバイバル日記だ。

 


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