野崎歓さん『無垢の歌 大江健三郎と子供たちの物語』刊行記念!野崎歓さん×小川公代さんオンライントークイベント「今、なぜ大江健三郎なのか」を開催
野崎歓さん著『無垢の歌――大江健三郎と子供たちの物語』が「生きのびるブックス」より刊行されました。これを記念して、本屋B&Bにて、野崎歓さんと小川公代さんによるオンライントークイベント「今、なぜ大江健三郎なのか」が9月15日(木)に開催されます。
オンライントークイベント「今、なぜ大江健三郎なのか」開催概要
大江健三郎さんの描く子供たちはなぜ、ひときわ鮮烈な印象を残すのか。
『無垢の歌――大江健三郎と子供たちの物語』は、〈無垢〉への比類なき想像力にせまる、まったく新しい大江論にして、大江文学の意外な面白さに触れる一冊です。
今回のイベントでは、野崎歓さんと、『ケアの倫理とエンパワメント』を刊行した小川公代さんが、英仏文学を補助線としながら、アクチュアルな大江文学の魅力について語り合います。
■開催日時:2022年9月15日(木)20:00~22:00 (オンライン開場 19:30)
※見逃し視聴(1ヶ月)あり
■開催場所:オンライン配信
■出演者:野崎歓さん、小川公代さん
■入場料
◎配信参加:1,650円(税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『無垢の歌――大江健三郎と子供たちの物語』2,200円(いずれも税込)※イベント後発送
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『無垢の歌――大江健三郎と子供たちの物語』2,200円(いずれも税込)※イベント後発送
◎書籍つき配信参加:1,650円+書籍『北京の秋』2,970円(いずれも税込)※イベント後発送
◎書籍つき配信参加:1,650円+書籍『ケアの倫理とエンパワメント』1,650円(いずれも税込)※イベント後発送
◎書籍つき配信参加:1,650円+書籍『文学とアダプテーションII――ヨーロッパの古典を読む』3,960円(いずれも税込)※イベント後発送
★詳細&申込み:https://bookandbeer.com/event/bb220915a_oekzr/
出演者プロフィール
■野崎歓(のざき・かん)さん
1959年生まれ、新潟県出身。フランス文学者、翻訳家、エッセイスト。放送大学教授。東京大学名誉教授。文学研究のみならず、映画や文芸評論、エッセイなど幅広く活躍。
2001年『ジャン・ルノワール 越境する映画』でサントリー学芸賞、2006年『赤ちゃん教育』で講談社エッセイ賞、2011年『異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論』で読売文学賞、2019年『水の匂いがするようだ 井伏鱒二のほうへ』で角川財団学芸賞、2021年に小西国際交流財団日仏翻訳文学賞特別賞を受賞。
著書に『夢の共有 文学と翻訳と映画のはざまで』『こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内』『フランス文学と愛』『翻訳教育』『アンドレ・バザン 映画を信じた男』など、訳書にサン= テグジュペリ『ちいさな王子』、スタンダール『赤と黒』、ヴィアン『うたかたの日々』、ネルヴァル『火の娘たち』など。
■小川公代(おがわ・きみよ)さん
1972年生まれ、和歌山県出身。上智大学外国語学部教授。英国ケンブリッジ大学卒業(政治社会学専攻)。英国グラスゴー大学博士号取得(英文学専攻)。専門はロマン主義文学および医学史。
著書に『ケアの倫理とエンパワメント』、『文学とアダプテーション ヨーロッパの文化的変容』(共編著)、『ジェイン・オースティン研究の今』(共著)、『ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む』(共著)など。訳書に『エアスイミング』(シャーロット・ジョーンズ著)、『肥満男子の身体表象』(共訳、サンダー・L・ギルマン著)など。
無垢の歌: 大江健三郎と子供たちの物語 野崎 歓 (著) これから大江文学と出会う世代へ。読まず嫌いのまま大人になった人へ。 「子供たちに重要な役割を演じさせる大江作品は、子供時代と強いきずなで結ばれ、子供とつながる想像力に支えられている。(略) |
ケアの倫理とエンパワメント 小川 公代 (著) 自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。 本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より) |
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