「第21回R-18文学賞」受賞作家・上村裕香さんが「ほくほくおいも党」をWeb連載
2022年に「救われてんじゃねえよ」で「第21回女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞した上村裕香さんが、京都芸術大学の卒業制作作品をもとにした「ほくほくおいも党」を小学館の文芸Webマガジン「STORY BOX」にて2024年4月号から連載中です。
上村裕香さんからのコメント
第1話は、左翼政党の父親をもつ娘・千秋が「父と会話ができない」ことに悩み、父の政治活動が原因で引きこもりになった兄をインターネット上で追いかけるうちに、活動家二世の集まる「ほくほくおいも党」に出会うまでの話を書きました。この連載は芸大の卒業制作で執筆した小説「ほくほくおいも党」と同タイトルの作品で、根底のテーマや設定は引き継いでいる部分も多いのですが、連載の2話目、3話目と進むとまったく新しいおもしろさを感じていただけるんじゃないかなと思っています。
小説を半年間毎月連載するというのは、わたしにとってはじめてのチャレンジです。すでにちょっと綱渡りなスケジュールになっていますが(笑)、少しでもいい作品を掲載できるようにがんばっています。サワコさんや岩崎さん、千秋の兄など、さまざまな人物の視点から語られる「活動家二世」の物語がどう展開していくのか、ぜひ最後までお付き合いいただけますと幸いです。
★「ほくほくおいも党」
第一話:https://shosetsumaru.tameshiyo.me/SB2404HOKUHOKU01
第二話:https://shosetsumaru.tameshiyo.me/SB2405HOKUHOKU02
※第三話は5月10日(金)に、以降、各話毎月10日配信予定。
著者プロフィール
上村裕香(かみむら・ゆたか)さんは、2000年生まれ、佐賀県出身。京都芸術大学文芸表現学科2023年度卒業。京都芸術大学 大学院に2024年度から在学。
2022年に新潮社主催の第21回「女による女のためのR-18文学賞」において「救われてんじゃねえよ」で大賞受賞。選考委員からは「ナイフでメッタ刺しにするような切迫感」「殺傷力の高い文章」と評される。同年に「何食べたい?」で第19回民主文学新人賞を受賞。
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