小池真理子さん”美しく妖艶なゴーストストーリー”『アナベル・リイ』が刊行
小池真理子さんが綴る、幻想怪奇小説の白眉『アナベル・リイ』がKADOKAWAより刊行されました。
彼女の愛が、私の人生を狂わせた――耽美にして妖艶、幻想怪奇小説の到達点
昨年『神よ憐れみたまえ』『月夜の森の梟』の2作で大きな反響を呼んだ小池真理子さん。最新単行本となる『アナベル・リイ』は、幻想怪奇小説の名手である小池さんの集大成とも呼べる長編ホラー小説となりました。
若くして亡くなった千佳代という女性の亡霊が、愛する夫に近づく女の前にたびたび現れる――美しく妖しいゴーストストーリーです。
<あらすじ>
1978年、悦子はアルバイト先のバーで、舞台女優の夢を持つ若い女・千佳代と出会った。
特別な友人となった悦子に、彼女は強く心を寄せてくる。
しかし、千佳代は恋人のライター・飯沼と入籍して間もなく、予兆もなく病に倒れ、そのまま他界してしまった。
千佳代亡きあと、悦子が飯沼への恋心を解き放つと、彼女の亡霊が現れるようになり――。
著者プロフィール
著者の小池真理子(こいけ・まりこ)さんは、1952年生まれ、東京都出身。成蹊大学文学部卒業。1989年『妻の女友達』で日本推理作家協会賞〈短編および連作短編集部門〉、1996年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、2012年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞、2022年に日本ミステリー文学大賞を受賞。
作品に『モンローが死んだ日』『異形のものたち』『死の島』『神よ憐れみたまえ』ほか多数。夫・藤田宜永さんの肺に腫瘍が見つかってから死別するまで、そしてその喪失と向き合う日々を描いたエッセイ『月夜の森の梟』(2021年)も大きな反響を呼んでいる。
アナベル・リイ 小池 真理子 (著) 彼女の愛が、 私の人生を狂わせた――。幻想怪奇小説の到達点。 怯え続けることが私の人生だった。 装画:伊豫田晃一 |
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