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13万部突破『蟻の棲み家』望月諒子さん〈木部美智子シリーズ〉最新作『野火の夜』が刊行

望月諒子さん著『野火の夜』

望月諒子さん著『野火の夜』

現在13万部を突破し、2022年啓文堂書店文庫大賞も受賞した『蟻の棲み家』の著者・望月諒子さんによる、フリーライター・木部美智子が活躍する最新作『野火の夜』が新潮社より刊行されました。

 

「予測不能なラスト×骨太の社会派ミステリー」フリーライター・木部美智子シリーズ最新作『野火の夜』

「大どんでん返しのある社会派ミステリー」として大きな話題を呼んだ、望月諒子さんの小説『蟻の棲み家』は現在13万部を突破する人気作で、2022年末には啓文堂書店全店で10作の候補作の中から1ヵ月で最も売れた作品に与えられる「啓文堂書店文庫大賞」も受賞しました。

 
この作品と同じく、フリーライターの木部美智子を主人公とした、望月さんの最新作『野火の夜』は、執筆に3年を費やした著者渾身の意欲作です。

同作品は、2001年の『神の手』から始まる〝木部美智子シリーズ〟に連なる作品で、5作目の『蟻の棲み家』に続く6作目にあたります。ただし、それぞれの物語は完全に独立しているため、シリーズ前作を読んでいなくても、問題なく楽しめます。

 
物語は、二つの小さなニュースから始まります。一つは、各地で次々と見つかった、血に塗れた謎の旧五千円札。そしてもう一つは、増水した川で発見された、一人の原発ジャーナリストの死。雑誌「フロンティア」の看板記者として、ふとしたきっかけで取材を始めた木部美智子は、謎の旧札の出元を追いかけるうち、その因縁が思いがけず、戦中戦後の満洲、そして愛媛県の村で起こった出来事にまで、深く濃くつながっていることをつきとめていきます。そしてすべての絡まりを解きほぐした時、明らかになる驚愕のラストとは――。

 
令和・平成・昭和と3つの時代を越え、秘められてきた真相が明らかになる興奮の展開は、前作越えの骨太の社会派ミステリであり、今回も予測不能なラストに翻弄されることでしょう。

 
<『野火の夜』あらすじ>

「どうして今の時代はこんなに渇いているんだろう」――。
列島中が豪雨災害に見舞われた夏、二つのニュースが小さく報じられた。次々と見つかった血塗れの旧五千円札と、一人のジャーナリストの死。フリーランスのライター・木部美智子は、ふとしたきっかけで取材を始めるが、複雑に絡み合った事件の根を追ううちに、満洲、そして愛媛県由良半島の村で起こった、戦中戦後の悲劇を知ることとなる――。

遠い昭和から渇いた現代へ、時を越えて回る火の手は、何を炙り出すのか。
『蟻の棲み家』に続く「木部美智子シリーズ」最新刊にして、大注目の作家が描くノワール・クライムノベル。

 

著者プロフィール

著者の望月諒子(もちづき・りょうこ)さんは、1959年生まれ、愛媛県出身。神戸市在住。銀行勤務を経て、学習塾を経営。2001年、『神の手』を電子出版で刊行しデビュー。

2010年、美術ミステリー『大絵画展』で第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。他の著書に『殺人者』『腐葉土』『フェルメールの憂鬱 大絵画展』『蟻の棲み家』『哄う北斎』などがある。

 

野火の夜
望月 諒子 (著)

 


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