司馬遼太郎さんの名作『燃えよ剣』を奏ヨシキさんが初の漫画化!
土方歳三・新選組のイメージを生み出したと言われる司馬遼太郎さんの名作『燃えよ剣』が初めて漫画化され、コミックス第1巻が新潮社より刊行されました。
歴史小説の最高峰『燃えよ剣』を初の漫画化!
2021年に岡田准一さん主演の実写映画が公開され、注目を集めている『燃えよ剣』。これまで舞台化やドラマ化、そして映画化はされてきましたが、今回初めての漫画化となりました。原作未読の方や若い世代の読者にも楽しんでもらえるよう、今風の絵柄・演出・脚本を元に描かれる新しい形の『燃えよ剣』となっています。
脚本を務めるのは、『歳三の剣』『総司の夢』など新選組小説を生み出し、『燃えよ剣』に並々ならぬ想いを寄せる小松エメルさん。そして、作画を務めるのは、『燃えよ剣』に漂う耽美さから荒々しさまでを見事に描ききる期待の若手漫画家・奏ヨシキさんです。
<推薦コメントが続々!>
◆沙村広明さん(漫画家/代表作『無限の住人』『波よ聞いてくれ』など)
過去に何度となく映画化・ドラマ化・舞台化されてきた『燃えよ剣』が今まで一度も漫画化されてなかったとは驚きです。それはそうと、この漫画の沖田総司、可愛すぎませんか? ちょっとこれはね…見過ごせない大問題ですよ。
◆橋本エイジ(漫画家/代表作『ちるらん 新撰組鎮魂歌』など)
新撰組作品に携わる者なら誰もが通る不朽の名作『燃えよ剣』…ボクも大好きです!
全て史実とさえ思われるほどのスタンダード作品のコミカライズはなかなかにプレッシャー(剣圧)があると思いますが、頑張ってください!! 陰ながらいち読者として楽しみにさせていただきますっ!
◆梅村真也さん(漫画原作者/代表作『ちるらん 新撰組鎮魂歌』『終末のワルキューレ』など)
永遠の新撰組バイブル『燃えよ剣』を漫画化できることに羨望を禁じえません。
◆細川忠孝さん(漫画家/代表作『ツワモノガタリ』など)
新選組の鬼の副長と呼ばれた男、土方歳三。その異名とは裏腹に描かれる姿は悲哀や弱さ、そして時代に翻弄されながらも生きた証を残そうとする一人の男の葛藤でした。散り際を知っているからこそ精一杯咲き誇ろうともがく。そんなふうにも見えました。いつの時代も”カッコいい”は男の憧れ。その全てが詰まった作品です!
◆藤澤経清さん(オトメイト薄桜鬼総合プロデューサー)
『燃えよ剣』の漫画化おめでとうございます。奏ヨシキ先生、小松エメル先生による本作は、原作の雰囲気をとても大事にしていて素敵です。土方歳三のキャラが魅力的なのに加え、背景や描写、剣戟シーンがとてもいいですね。若き日の土方の青春期と、京に上って後の彼の生き様がどう描かれるのか今後を楽しみにしています。
『燃えよ剣』あらすじ
時は安政四年。多摩の農民の子として生まれた土方歳三は、周囲からバラガキと渾名され、喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。いつの日か武士になりたいと強く願いながら、身分の壁に阻まれ、ただ想いだけが募るばかり。ある日、佐絵という女性と出会った歳三は、それをきっかけに激動の渦へと呑み込まれていく。後に「新選組・鬼の副長」と呼ばれ、幕末という時代を鮮烈に生きた男の比類なき青春譚!
【1話】
【2話】
【3話】
著者プロフィール
■司馬遼太郎(しば・りょうたろう)さん
1923生まれ、1996年逝去。大阪市出身。大阪外語学校蒙古語科卒業。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞を受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。
1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。
■奏ヨシキ(かなた・よしき)さん
『首を斬らねば分かるまい』(講談社)の作画として商業連載デビューし、明治時代を舞台に耽美さと残酷さを兼ね備えたドラマを描きあげた。
現在は、『経験値貯蓄でのんびり傷心旅行』(KADOKAWA)の作画を担当しており、歴史物だけでなく活躍の幅を広げている。
■小松エメル(こまつ・えめる)さん
東京都出身。國學院大学文学部史学科卒業。母方にトルコ人の祖父を持ち、名はトルコ語で「強い、優しい、美しい」などの意味を持つ。2008(平成20)年、ジャイブ小説大賞を受賞してデビュー。
著作には「一鬼夜行」シリーズなど明治人情妖怪譚の他、『総司の夢』をはじめとする新選組を題材にした作品も多数。
燃えよ剣 1 (BUNCH COMICS) 奏 ヨシキ (著) 時は安政四年。後に「新選組 鬼の副長」と呼ばれる土方歳三は、喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていた。農民の生まれである歳三は武士への強い憧れがあった。しかし、身分という壁に抗えず、ただ憧れだけが募る鬱屈とした日々を過ごしていた。そんなある日、佐絵という女性との出会いがきっかけで、命懸けの戦いに臨み初めて人を斬る。この一戦を皮切りに、歳三の人生は激動の渦に呑まれていくことになる。 |
【関連】
▼燃えよ剣【1話】|コミックバンチweb
◆東浩紀さん「訂正可能性の哲学」の実践&応用編『訂正する力』が刊行 | 本のページ
◆司馬作品の世界を存分に味わう『生誕100年 司馬遼太郎の現在地』が刊行 | 本のページ
◆累計386万部超!司馬遼太郎さんのベストセラー『峠』を役所広司さん主演で映画化! 東京&仙台で試写会も | 本のページ
◆司馬遼太郎さん歴史小説 『竜馬がゆく』を鈴ノ木ユウさんがコミカライズ! | 本のページ