本のページ

SINCE 1991

累計386万部超!司馬遼太郎さんのベストセラー『峠』を役所広司さん主演で映画化! 東京&仙台で試写会も

司馬遼太郎さんのベストセラー『峠』を役所広司さん主演で映画化!

司馬遼太郎さんのベストセラー『峠』を役所広司さん主演で映画化!

歴史小説界の巨星・司馬遼太郎さんが、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助を描いた国民的ベストセラー『峠』を初の映像化した映画「峠 最後のサムライ」が、6月17日(金)より全国公開されます。

幕末・戊辰戦争において、東軍(旧幕府軍)にも西軍(明治新政府軍)にも属さず武装中立を目指すも、願い叶わず東軍として敵軍5万人に挑んだ“最後のサムライ”河井継之助の最後の戦いを描いた壮大なストーリーです。

監督・脚本は、日本映画界の名匠・小泉堯史さん。主演は、日本映画界を代表する俳優・役所広司さん。さらに、松たか子さん、香川京子さん、仲代達矢さんら錚々たる豪華俳優陣が一挙集結。美しい映像で描き切った本格歴史超大作です。

 
なお、「スポーツ報知」を発行する報知新聞社は映画「峠 最後のサムライ」の試写会を、6月1日(水)に東京・一ツ橋ホールで、6月2日(木)には仙台・電力ホールで開催します。

 

司馬遼太郎さんが幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助を描いた国民的ベストセラー『峠』がついに初の映像化!

映画「峠 最後のサムライ」の監督・脚本は、黒澤明監督の助監督として数々の名作に携わり、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した初監督作品「雨あがる」以来、人間の美しい在り方を描いてきた日本映画界の名匠・小泉堯史さん。

主演の“最後のサムライ”河井継之助を演じるのは、日本映画界を代表する俳優・役所広司さん。

さらに、松たか子さん、香川京子さん、田中泯さん、永山絢斗さん、芳根京子さん、坂東龍汰さん、榎木孝明さん、渡辺大さん、東出昌大さん、佐々木蔵之介さん、井川比佐志さん、山本學さん、吉岡秀隆さん、仲代達矢さんら錚々たる豪華俳優陣が一挙集結しました。

一介の藩士でありながら、諸国への遊学を経て培った先見性とグローバルな視野をもとに、領民のための斬新な藩政改革を次々に実行していた継之助。しかし、時流は倒幕へと傾き、サムライとしての使命と庶民を先導するリーダーとしての狭間で葛藤しながらも、継之助はやがて強大な武力を誇る明治新政府軍に立ち向かっていきます。

「最後のサムライ」として本当の正義を貫こうとするその姿が、現代を生きる私たちに日本人の生き方、リーダーとしてのあるべき姿を問いかける歴史超大作です。

 
【ストーリー】

敵軍50,000人に、たった690人で挑んだ“最後のサムライ”

慶応3年(1867年)、大政奉還。260年余りに及んだ徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。
慶応4年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争が勃発した。越後の小藩、長岡藩の家老・河井継之助は、東軍・西軍いずれにも属さない、武装中立を目指す。戦うことが当たり前となっていた武士の時代、民の暮らしを守るために、戦争を避けようとしたのだ。
だが、和平を願って臨んだ談判は決裂。継之助は徳川譜代の大名として義を貫き、西軍と砲火を交えるという決断を下す。
妻を愛し、国を想い、戦の無い世を願った継之助の、最後の戦いが始まった……。

 

映画「峠 最後のサムライ」概要 〔敬称略〕

■出演
役所広司
松たか子 香川京子 田中泯 永山絢斗
芳根京子 坂東龍汰 榎木孝明 渡辺大 AKIRA
東出昌大 佐々木蔵之介 井川比佐志 山本學 吉岡秀隆
仲代達矢

■監督・脚本:小泉堯史

■音楽:加古隆

■原作:司馬遼太郎『峠』(新潮文庫)

■配給:松竹、アスミック・エース

(c)2020『峠 最後のサムライ』製作委員会

★公式HP:https://touge-movie.com/
★予告編:https://youtu.be/FSiropYIklY

 

 

著者プロフィール

司馬遼太郎(しば・りょうたろう)さん[1923-1996]は、大阪市出身。大阪外語学校蒙古語科卒業。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞を受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。

1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

 

映画「峠 最後のサムライ」試写会を東京&仙台で開催!

報知新聞社は、東京・一ツ橋ホールと仙台・電力ホールで映画「峠 最後のサムライ」の試写会を開催します。試写会にはその他募集と合わせて800人を招待します。

 
【東京会場】

■日時:6月1日(水)午後6時開場(6時40分開映)

■会場: 一ツ橋ホール(東京神保町・日本教育会館3階)

■申し込み方:観覧希望者は申し込みフォーム(https://forms.office.com/r/J9tzQHPDpY)に必要事項を入力の上お申し込みください。
※応募フォームに記載されている注意事項をよく読んでからお申込みください。

■応募締切:5月24日(火)23:59
※応募者多数の場合は抽選となります。
※当選は試写状の発送をもって代えるものとします。

■協賛:ダイドードリンコ、写光レンタル販売

<注意事項>
◇客席数の設定について
開催日は緊急事態宣言が解除されていると想定し、800席(満席)の設定で募集します。ただし、開催日が緊急事態宣言中になる場合、または主催者の判断により半数の客席数(400席)で実施する可能性があります。
◇中止の場合の連絡について
災害発生及び新型コロナウイルス感染拡大状況、その他事情によりやむを得ず中止する場合があります。
※中止の際はスポーツ報知HPの「イベント」欄およびTwitterに掲載しますので来場前にご確認をお願いします。
◇応募にあたり
ご応募はハガキ、WEB、Twitter合わせて一人1回までとします。
※応募者多数の場合は抽選とします。

 
【仙台会場】

■日時:6月2日(木)午後6時開場(6時30分開映)

■会場:電力ホール(仙台市青葉区一番町3-7-1 電力ビル7F)

■申し込み方法:観覧希望者は申し込みフォーム(https://forms.office.com/r/fXLnCDUh92)に必要事項を入力の上お申し込みください。
※応募フォームに記載されている注意事項をよく読んでからお申込みください。

■応募締切:5月23日(月)23:59
※応募者多数の場合は抽選となります。
※当選は試写状の発送をもって代えるものとします。

■特別協賛:カメイ
■協賛:写光レンタル販売

<注意事項>
◇中止の場合の連絡について
災害発生及び新型コロナウイルス感染拡大状況、その他事情によりやむを得ず中止する場合があります。
中止の際はスポーツ報知HPの「イベント」欄およびTwitterに掲載しますので来場前にご確認をお願いします。
◇応募にあたり
ご応募はハガキ、WEB、Twitter合わせて一人1回までとします。
※応募者多数の場合は抽選とします。

 

幕末の激動期に、封建制の崩壊を見通しながら、武士道に生きるため、越後長岡藩をひきいて官軍と戦った河井継之助の壮烈な生涯

峠(上) (新潮文庫)
司馬 遼太郎 (著)

壮大な野心を藩の運命に賭して幕末の混乱期を生きた英傑の生涯!

幕末、雪深い越後長岡藩から一人の藩士が江戸に出府した。藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めるのであった。さらに、江戸の学問にあきたらなくなった河井は、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学するため旅に出る。

【本文より】
越後長岡は、牧野家七万四千石の城下である。天守閣はなかったが、お三階とよばれる本丸の楼閣が、市中のどこからでもみえた。それらの塀や建物の壁がむしろでつつまれ、ところどころに竹の押しぶちがあてられた。その雪よけの作業だけで、足軽や人夫などが日に五百人もはたらいている。
継之助は、町をあるいていた。
(北国は、損だ)
とおもう。損である。冬も陽ざしの明るい西国ならばこういうむだな働きや費(つい)えは要らないであろう。(「越後の城下」)

峠(中) (新潮文庫)
司馬 遼太郎 (著)

幕府にも官軍にも与せず小藩の中正独立を守ろうとした男の信念!

旅から帰った河井継之助は、長岡藩に戻って重職に就き、洋式の新しい銃器を購入して富国強兵に努めるなど藩政改革に乗り出す。ちょうどそのとき、京から大政奉還の報せが届いた。家康の幕将だった牧野家の節を守るため上方に参りたいという藩主の意向を汲んだ河井は、そのお供をし、多数の藩士を従えて京へ向う。風雲急を告げるなか、一藩士だった彼は家老に抜擢されることになった。

【本文より】
ともあれ、この慶応元年七月、継之助は外様吟味になった。
地方官である。地方といっても代々の藩領ではなく、あらたに藩領になった土地の裁判役というところであろう。
継之助を抜擢したのは、ちかごろお国帰りしている藩主牧野忠恭(ただゆき)であった。
家老たちが、
「さて、かの者はどうも過激で」
といって賛成しかねていたが、忠恭は、
「人間は温和だけが美徳というわけではあるまい」
といって押しきった。藩の人事を殿様みずからの声がかりでやるというのはまずめずらしい。
「あの男が、必要なのだ」(「信濃川」)

峠(下) (新潮文庫)
司馬 遼太郎 (著)

維新史上もっとも壮烈な北越戦争に散った最後の武士!

開明論者であり、封建制度の崩壊を見通しながら、継之助が長岡藩をひきいて官軍と戦ったという矛盾した行動は、長岡藩士として生きなければならないという強烈な自己規律によって武士道に生きたからであった。西郷・大久保や勝海舟らのような大衆の英雄の蔭にあって、一般にはあまり知られていない幕末の英傑、維新史上最も壮烈な北越戦争に散った最後の武士の生涯を描く力作長編。

【著者の言葉】
幕末期に完成した武士という人間像は、日本人がうみだした、多少奇形であるにしてもその結晶のみごとさにおいて人間の芸術品とまでいえるように思える。しかもこの種の人間は、個人的物欲を肯定する戦国期や、あるいは西洋にはうまれなかった。(略)
明治後のカッコワルイ日本人が、ときに自分のカッコワルサに自己嫌悪をもつとき、かつての同じ日本人がサムライというものをうみだしたことを思いなおして、かろうじて自信を回復しようとするのもそれであろう。私はこの「峠」において、侍とはなにかということを考えてみたかった。それを考えることが目的で書いた。(「あとがき」)

 
【関連】
映画『峠 最後のサムライ』公式サイト 6月17日(金)公開

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です