第25回日本ミステリー文学大賞新人賞ダブル受賞!麻加朋さん『青い雪』と大谷睦さん『クラウドの城』が同時刊行
昨年発表された第25回日本ミステリー文学大賞新人賞は10年以上ぶりの2作同時受賞となり、二人の作家が揃ってデビューします。
複雑な家庭環境で育った者たちが長い時を経て不可解な謎に対峙する、麻加朋さん著『青い雪』と、データセンターで警備員を務める男が密室殺人の真相に迫る、大谷睦さん著『クラウドの城』の2作品が2月24日、同時刊行されます。
麻加朋さん『青い雪』について
雪降る夜、ひとりの女が身を投げた。それがすべての始まりだった。
非業の運命に翻弄されながらも、強く生きる人々を描く慟哭の大河ミステリー。
夏の数日をともに過ごす三組の家族を、悲劇が襲う。最年少の五歳の少女が失踪したのだ。事件性も疑われるが、手掛かりが乏しく、行方は知れぬまま。穏やかな避暑地での日々は永遠に失われてしまった――。三組がそれぞれに秘めた複雑な家庭の事情と、長い時を経て現れ出た一通の告発状。絡み合った謎が氷解したとき、明らかになる真実とは?
◆恩田陸さん
「この作品は十年経って読んでも違和感がないと思う」
◆薬丸岳さん
「人物の心情を丹念に描き、感動できる物語を紡いでいく力量を評価した」
<著者プロフィール>
1962年生まれ。東京都出身。主婦。『青い雪』で第25回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
【担当編集より】
時の経過と共に複雑に変わりゆく人間模様、ラストに待つ驚きと感動。新人とは思えぬストーリーテリングと巧みなミステリーの技をご堪能ください。
大谷睦さん『クラウドの城』について
ハードボイルド&本格ミステリー。壮絶にして至高、魂を揺さぶるエンタメ巨編!
元傭兵・鹿島丈(かしま・たける)は、北海道で米・ソラリス社のデータセンター警備に就く。だが勤務初日、密室殺人が発生。道警や米軍属が駆け付け、現場は混乱を極める中、第二の密室殺人が起こり……。封鎖された“クラウドの城”で、鹿島は殺人者と対峙する。
◆有栖川有栖さん
「ハードボイルドに本格ミステリの要素が絡み、エンターテインメントに徹しようとする作者の心意気が伝わってきた」
<著者プロフィール>
1962年生まれ。東京都出身。会社員。『クラウドの城』で第25回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
【担当編集より】
タフな主人公と「密室殺人」。意外な組み合わせに心を掴まれる一作です。真に迫るデータセンターの設定も随一で、情報小説好きにもお薦めします。
日本ミステリー文学大賞新人賞について
日本ミステリー文学大賞新人賞は、新しい魅力と野心に溢れた才能を求め、未発表のミステリー作品を公募する文学賞です。光文文化財団が主催。
1998年からスタートし、25回を数えます。現在、第26回の作品を募集中。詳細は下記URLよりご覧ください。
★光文文化財団公式サイト:https://kobun.or.jp/
青い雪 麻加 朋 (著) 第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 |
クラウドの城 大谷 睦 (著) 第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作! |
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▼一般財団法人 光文文化財団
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