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半藤一利さん『日本人の宿題』が刊行 「昭和史の語り部」が現代日本人に伝えようとした戦争を起こさないための5か条

半藤利一さん著『日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う』

半藤利一さん著『日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う』

世界情勢をみると、ウクライナをめぐるアメリカとロシアの駆け引き、中国と台湾の関係、アフガニスタンでの紛争など、戦争という最悪の事態が見え隠れする火種が渦巻いています。

「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪です」と繰り返し語っていた半藤利一さん(2021年1月逝去)。没後1年を機に、半藤さんが現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、生前のNHKラジオ5番組での「語り」をもとに再構成し書籍化した『日本人の宿題 歴史探偵、平和を謳う』が、NHK出版より刊行されました。

 

昭和史を生きた自身の体験を振り返りながら、いま世界で起きている戦争に警鐘を鳴らす!

本書では戦時中の少年期から戦後の青年期、文藝春秋の編集者時代、そして作家時代と、激動期を生きた半藤一利さんの一代記に、盟友・保阪正康さんが「『半藤昭和史』を見る」という形で解説を加えることで、「半藤一利」という一人の日本人の私史が日本人全体の昭和史へと昇華していきます。

 
「いまの日本の人たち、若者だけじゃないですが、あまり戦争を知らないんですね。(中略) これは、国家の将来を考えると、わたしは非常にいけないというか、危険なことだと思います。わたしたち日本人とは何かというのは、歴史の中に全部出ていますから、それをきちっと学んでいくことが大事だと思うんです。」(本文より)

 
昭和・平成を経て、令和の世となり、戦後77年を迎える日本。戦争を知らない世代が増える今だからこそ、戦争の悪を説いた半藤さんの言葉に耳を傾けてみませんか。

 
<本書で取り上げたラジオ番組>

◎ラジオ深夜便「戦後60年の日本人によせて」(2005年1月1日)
◎ラジオ深夜便「特集・100年インタビュー 戦争体験と昭和史研究」(2009年8月27日、28日)
◎ラジオ深夜便「戦後とわたし」(2010年8月12日、13日)
◎ラジオ深夜便「昭和の語り部に聞く わが青春」(2013年10月27日)
◎マイあさラジオ「米寿から10代へのメッセージ」(2018年8月11日)

 

本書の構成

はじめに――「歴史探偵」が遺した宿題 編集部

一、勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません
「半藤昭和史」を見る(1) 亡国へと導いた国民的性格 (保阪正康)

二、教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
「半藤昭和史」を見る(2) 三本の柱と梁から成る「歴史館」 (保阪正康)

三、大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
「半藤昭和史」を見る(3) 戦争体験者によるもっとも重要な一言 (保阪正康)

四、残しておけば、あとの人が、真実に近づくことができます
「半藤昭和史」を見る(4) 歴史とは、国民が懸命に生きた姿である (保阪正康)

五、歴史を自分で学んでいくことを積極的にやってください

関連年表

おわりに――半藤史観は平和へのメッセージ 保阪正康

 

著者プロフィール

 
■著者:半藤一利(はんどう・かずとし)さん

1930年生まれ。東京都出身。東京大学文学部卒業。作家。

文藝春秋に入社し、『週刊文春』『文藝春秋』などの編集長を歴任。著書に『昭和史1926-1945』『昭和史 戦後篇』『日本のいちばん長い日』『ノモンハンの夏』など、共著に『太平洋戦争への道1931-1941』など。2021年1月逝去。

 
■解説:保阪正康(ほさか・まさやす)さん

1939年生まれ。北海道出身。同志社大学文学部卒業。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。

著書に『昭和陸軍の研究』『あの戦争は何だったのか』『昭和の怪物 七つの謎』『陰謀の日本近現代史』など、共著に『太平洋戦争への道1931-1941』など。

 

日本人の宿題: 歴史探偵、平和を謳う (NHK出版新書)
半藤 一利 (著), 保阪 正康 (解説)

「昭和史の語り部」が遺した、戦争を起こさないための5か条!

ベストセラー「昭和史」シリーズをはじめ、「昭和史の語り部」としてたくさんの戦争関連書を遺した半藤一利さん。「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪です」。本書は、半藤さんが現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、没後一年を機に、生前のNHKラジオ番組での「語り」をもとに再構成して書籍化するものです。戦時中の少年期から戦後の青年期、文藝春秋の編集者時代、そして作家時代と、激動期を生きた半藤さんの一代記に、盟友・保阪正康氏の解説が加わることで、一人の日本人の私史が日本人全体の昭和史へと昇華していきます。

 


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