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谷口ジローさん作画・稲見一良さん原作、稀代の”ハードボイルド狩猟マンガ”『猟犬探偵 完全版』が復刻

『猟犬探偵 完全版』(作画:谷口ジローさん、原作:稲見一良さん)

『猟犬探偵 完全版』(作画:谷口ジローさん、原作:稲見一良さん)

山と溪谷社は、『猟犬探偵 完全版』(作画:谷口ジローさん、原作:稲見一良さん)を復刻し、ヤマケイ文庫より刊行しました。

 

誇り高き男の贈りものをテーマにした傑作マンガ『猟犬探偵 完全版』がヤマケイ文庫で復刻

本作の主人公は大阪の北端、能勢(のせ)の広大な山林に居を構える竜門卓(りゅうもん・たく)。行方不明になった猟犬探しを生業とし、犬の相棒ジョーとともに慎ましい日々をおくっていたある日、失踪した盲導犬を探してほしいという依頼が入る。目の不自由な少女にとって、人生の光ですらあったその盲導犬の行方は……。

 
失踪した盲導犬探しとふたりの少女の光を描いた「セント・メリーのリボン」、そして競走馬の調教所から失踪した老人と馬の逃避行を暖かく見守る「サイド・キック」

両作品のテーマは誇り高き男の含羞をこめた有形、無形の贈りもの。稲見一良さんが紡ぎだす動物の力強さ、自然の美しさ、そして男の気高き魂を谷口ジローさんが見事に描きあげます。

本書の原作は稲見一良さんによって1993年に新潮社から刊行されました。その後、谷口ジローさんが原作のマンガ化を望み、『ビジネスジャンプ』(集英社)で2011年に連載として掲載され、同年『猟犬探偵(1) セント・メリーのリボン』として刊行されました。

さらに『グランドジャンプPREMIUM』(集英社)で2012年に連載として掲載され、同年『猟犬探偵(2) サイド・キック』として刊行されました。

本書はこの『猟犬探偵(1) セント・メリーのリボン』と『猟犬探偵(2) サイド・キック』を底本として合本し、一冊にまとめたものです。各作品の扉絵などもカラーページで再現しています。

解説は作家の樋口明雄さん。本作品が醸し出すタフな男のやさしさを、初読の読者にも再読の読者にも十二分に伝える解説です。

 

著者プロフィール

 
■谷口ジロー(たにぐち・じろー)さん

1947年生まれ。鳥取県鳥取市に育つ。1975年に「遠い声」で第14回ビッグコミック賞佳作に入選。以後、精力的に作品を発表し続け、『「坊っちゃん」の時代』で第22回日本漫画家協会賞優秀賞、第2回手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞。

『孤独のグルメ』『遥かな町へ』『神々の山嶺』ほか著作多数。海外での評価も高く、フランスをはじめ各国で多くの賞を受賞している。2017年、永眠。

 
■稲見一良(いなみ・いつら)さん

1931年生まれ。大阪府出身。記録映画のプロデューサーを経て、1989年『ダブルオー・バック』で作家デビュー。

1991年『ダック・コール』が第4回山本周五郎賞を受賞。『ソー・ザップ!』『男は旗』などの作品を通じて誇り高き男の魂を書き上げ、多くのファンにいまなお愛されている。1994年、永眠。

 

ヤマケイ文庫 猟犬探偵 完全版
谷口 ジロー (著), 稲見 一良 (原作)

竜門卓は大阪の北端、能勢の広大な山林に居を構え、行方不明になった猟犬探しを生業としている。
犬の相棒、ジョーと慎ましい日々をおくっていたが、ある日、暴力団組長の女から盲導犬の捜索依頼が舞い込んだ。
資産家の娘が愛する盲導犬と一緒に音楽教室に通っていたとき、一瞬目を離した瞬間に犬がいなくなったという(セント・メリーのリボン) 。

主人公のもとに、サラブレッドファームから失踪した犬と馬と老厩務員の捜索が依頼された。
馬と犬を連れて、老人はなぜ失踪したのか。その目的地は…… (サイド・キック) 。

谷口ジローはもともと『セント・メリーのリボン』で完結させるつもりだったが、主人公のキャラクターにほれ込み、「セント・メリーのリボンから一年後」という設定の本作に出会い、あらためてマンガ化を申し出たという。

稲見一良が紡ぎだす動物の力強さ、自然の美しさ、男の気高き魂を谷口ジローが描きあげた傑作集。

 


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