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日本唯一の北極冒険家のデビュー作を大幅増補!荻田泰永さん『北極男 増補版 冒険家はじめました』が刊行

山と溪谷社は、日本唯一の北極冒険家、荻田泰永さんのデビュー作『北極男』(2013年・講談社)に大幅増補した『北極男 増補版 冒険家はじめました』をヤマケイ文庫より復刊しました。

 

何者でもない若者は、いかにして”北極男”になったのか

年々悪化する海氷状態、まったく前に進めない乱氷帯、極限の飢え、そしてホッキョクグマの恐怖。なぜそこまでして過酷な北極へ通いつめるのか?

生きるとは何か、を探すうちにさまざまな出会いを通じて極地にたどりついた男は、やがて「考える脚」へと変貌を遂げる。

 
――本書は、何者でもない若者がどのような道をたどり、どのような思索を経て冒険家になったのか…その過程を描いた珠玉の青春記です。

 

本書の構成

プロローグ<ある取材記者との会話> 旅の準備・北極ってどんなところ? ホッキョクグマほか

1回目 初めての北極~2000年北磁極~

2回目 北極一人旅~2001年レゾリュート~

3回目 単独初挑戦~2002年500km徒歩行~

4回目・5回目 出会い~2003年ケンブリッジベイ~

6回目 犬ゾリ2000kmの旅~2004年グリーンランド~

7回目・8回目 挫折~2006年ケンブリッジベイ・2007年1000km単独徒歩行~

<ある取材者との会話・その2> 冒険家の悩み・働くこととお金の話

9回目・10回目 再起~2008年皆既日食・2010年北磁極単独~

11回目 角幡とフランクリン隊を追う~2011年1600km二人旅~

12回目 無補給単独徒歩による挑戦~2012年北極点~

13回目 北極点を越えて~2014年再びの挑戦を目指して~

《あとがき》

《解説》北極バカ一代 角幡唯介

《文庫解説》イヌイットに与えられた名前は 川内有緒

 

著者プロフィール

荻田泰永(おぎた・やすなが)さんは、1977年生まれ、神奈川県出身。カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。2000年より2019年までの20年間に18回の北極行を経験し、北極圏各地をおよそ10,000㎞以上移動。世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される日本唯一の「北極冒険家」。

2016年、カナダ最北の村グリスフィヨルド~グリーンランド最北のシオラパルクをつなぐ1000㎞の単独徒歩行(世界初踏破)。2018年1月5日(現地時間)、南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)。2018年2月 2017「植村直己冒険賞」受賞。2021年5月 神奈川県大和市に「冒険研究所書店」開業。日本国内では夏休みに小学生たちと160㎞を踏破する「100miles Adventure」を2012年より主宰。北極で学んだ経験を旅を通して子供達に伝えている。

著書に『考える脚』(KADOKAWA・第9回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞)、井上奈奈さんとの共著『PIHOTEK 北極を風と歩く』(講談社・第28回日本絵本賞大賞受賞)がある。

 

ヤマケイ文庫 北極男 増補版 冒険家はじめました
荻田 泰永 (著)

「冒険は素晴らしい。そのフィールドとして北極は最高だ!」
生きることに空虚さを抱えていた著者が北極で見つけたものとは。
生きづらさを抱えている人たちへおくる、幸せに生きるための道しるべ。

日本唯一の北極冒険家、荻田泰永のデビュー作。
1977年神奈川県生まれの著者は、両親に何不自由なく育ててもらったはずなのに、ある日突然大学を中退して北極冒険を思い立つ。
2000年、冒険家・大場満郎の企画で初めての海外旅行で北極に行き700kmの徒歩行を経験。
その後、アルバイトで資金をためては毎年のように北極へ向かい、2002年には500km単独徒歩行、2004年に2000km犬ゾリ縦断行、2010年には北磁極に無補給単独到達。
2012年には日本人初の北極点無補給単独到達をめざす。

年々悪化する海氷状態、まったく前に進めない乱氷帯、極限の飢え、そしてホッキョクグマの恐怖。
なぜそこまでして過酷な北極へ通いつめるのか? 
生きるとは何か、を探すうちに極地にたどりついた男は、やがて「考える脚」へと変貌を遂げる。

その冒険の過程を描いた珠玉の青春記。

 


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