池井戸潤さん「俺たちの箱根駅伝」が連載開始 著者インタビュー記事を「文春オンライン」で公開
文藝春秋は『週刊文春』11月11日号(11月4日発売)より、作家・池井戸潤さんの小説の連載をスタートします。
池井戸潤さんが「箱根駅伝」を舞台にした連載小説「俺たちの箱根駅伝」を『週刊文春』で連載開始
新刊『民王 シベリアの陰謀』も発売直後から売り上げ1位を記録。これまでも「半沢直樹」シリーズや、「下町ロケット」シリーズをはじめ、『空飛ぶタイヤ』『ノーサイド・ゲーム』『陸王』など傑作小説を書き続けてきたベストセラー作家・池井戸さんが、「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)を舞台にした小説に挑みます。
11月11日号掲載の「第一話」は、前回大会でシード権を逃した大学が、1月2・3日に行われる本選へのわずか10枚の切符をかけて争う10月の予選会の緊迫した場面から始まります。
大学4年間のすべてを駅伝に賭ける学生ランナーと彼らを支える人々。そして、彼らの姿を中継するテレビマンたちを通じて、それぞれの場所で戦う姿を描く、極上のエンターテインメントです。
また、連載開始にあたり、「文春オンライン」では、池井戸潤さんのインタビュー記事も公開中です。
★池井戸潤さんインタビュー【「敗者にも光を当てたドラマに」なぜ池井戸潤は“箱根駅伝”を描くのか】:https://bunshun.jp/articles/-/49700
著者・池井戸潤さん コメント
勝負には常に、勝者と敗者が存在します。栄光の「箱根駅伝」すら、その例外ではありません。
優勝を目指して、あるいはシード権を目指してひた走る青春の群像劇がそこにあります。歓喜の片隅で、敗れ、涙する者たちがいます。
真剣勝負に挑む若者たちの汗と涙、ひたむきさがこの小説の原動力です。
そして「箱根駅伝」には、忘れてはならないもうひとりの主役がいます。このレースの様子を世の中に知らしめるため全ての情熱を注ぎ込んでいるテレビマンたちです。なぜ、彼らが主役たりえるのか――その理由は、小説を読んでいただくしかありません。
持てる力の全てを尽くし、よりよい結果を得るために戦う者たちの熱い思いは、日々、なにかと戦っている皆さんの思いときっと重なることでしょう。筆者も真剣勝負です。どうぞ、お楽しみください。
『週刊文春』編集長・加藤晃彦さん コメント
池井戸潤さんが、「箱根駅伝」を書く。タイトルは「俺たちの箱根駅伝」。誰もが早く読みたい、この作品を「週刊文春」で連載していただけることをうれしく思っています。低迷するかつての強豪校のキャプテン、中継するテレビスタッフの熱いドラマ、始まりは緊迫の予選会……。ご期待ください!
著者プロフィール
池井戸潤(いけいど・じゅん)さんは、1963年生まれ。岐阜県出身。作家。
1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し小説家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、翌年『下町ロケット』で第145回直木賞、2020年に第2回野間出版文化賞を受賞。
主な作品に「半沢直樹」シリーズ、「民王」シリーズ、『空飛ぶタイヤ』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『陸王』『七つの会議』『花咲舞が黙ってない』などがある。
「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)について
箱根駅伝は、1920(大正9)年から東京・読売新聞社前~箱根・芦ノ湖間を往路5区間(107.5km)、復路5区間(109.6km)の合計10区間(217.1km)で競う、学生長距離界最長の駅伝競走です。
関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校に、予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれた関東学生連合を加えた合計21チームが出場します。
1917年、日本で初めての駅伝となる「東京奠都五十年奉祝・東海道駅伝徒歩競走」が、京都・三条大橋と東京・上野不忍池間で開催。この大会の成功に意を強くした金栗四三らが、「世界に通用するランナーを育成したい」と、1920年2月第1回大会を「四大校駅伝競走」として開催。
以降、太平洋戦争時の中断を経て、1987年より「日本テレビ」での中継が始まると、全国的な正月の風物詩として定着。2022年1月開催で、第98回を迎える国民的スポーツイベントです。
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