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「文学のトリセツ」に続くシリーズ第2弾『詩のトリセツ』が刊行! 詩の原理について分かりやすく解説

小林真大さん著『詩のトリセツ』

小林真大さん著『詩のトリセツ』

五月書房新社は、『文学のトリセツ』に続く「トリセツ」シリーズ第2弾として、小林真大さん著『詩のトリセツ』を刊行しました。

 

こんな時代だからこそ、現代詩を読もう!

詩とは、謎めいた神秘的な記号、文言ではありません。
この本を読めば詩はあなたの心にまっすぐ近づいてくることでしょう。

 
詩に親しみがある人はたくさんいます。しかしながら詩のメカニズムについて解説している、いわゆる「詩の入門書」というと近年あまり出版されていません。

 
このたび五月書房では、詩とは何か、どうすれば詩を理解できるのかといった、詩のメカニズムについて解説し、詩の原理について高校生にも分かるような平易な文章で伝える『詩のトリセツ』を発売しました。

 

本書の構成

 
第1章 詩とは何か?

なぜ詩は難しいのか、その原理を解説するとともに、どのように詩を読めば良いのか、 詩を分析する姿勢について解説しています。

 
第2章 詩のリズム

詩が備えている音楽的な性質とその効果について論じています。

 
第3章 詩のイメージ

詩の言葉が読者の心に思い起こさせるイメージと、それが詩のテーマとどのように結びついているのかについて論じています。

 
第4章 詩の構造

一文ごとにどのようなレトリックが使われているのか、また詩全体における言葉や文の配置はどのような意図を持って工夫されているのかについて解説します。

 
第5章 批評の実践例1 – 吉増剛造『燃える』

実際に詩を取り上げ、最初から最後まで丁寧に解説します。

 
第6章 批評の実践例2 – 吉原幸子『無題(ナンセンス)』

実際に詩を取り上げ、最初から最後まで丁寧に解説します。

 

著者プロフィール

著者の小林真大(こばやし・まさひろ)さんは、山形県出身。早稲田大学国際教養学部卒業。

幼少期にパプアニューギニア、オーストラリア、中国と海外転勤を繰り返す。パプアニューギニアでは自宅が銃撃戦に巻き込まれ、寝室に銃弾が撃ち込まれるも、九死に一生を得る。

当初は医学部を目指していたが、文学教育が欧米でスタンダードとなっていることに衝撃を受け、文学に転向。現在インターナショナルスクールにて国際バカロレアの文学教師を勤める。

2015年にIB Diploma Japanese A: Literature Category 1 Workshop修了。2019年にIB Diploma Japanese A: Literature Category 2 Workshop修了。 また、オンラインで海外の生徒への指導も行っている。

著書に『文学のトリセツ ―「桃太郎」で文学がわかる!』(五月書房)、『「感想文」から「文学批評」へ』(小鳥遊書房)がある。

★ホームページ:https://www.ibjapanese.com

 

詩のトリセツ
小林 真大 (著), 片岡 力 (編集)

<既刊>

文学のトリセツ ー「桃太郎」で文学がわかる!
小林真大 (著), 片岡 力 (編集)

文芸書が売れない今だからこそ!
日頃、本を読まないあなたに読んでもらいたい!

文学について興味があるけど「何から読めばいいのかわからない」と思っている人に向けて書かれた、やさしい入門書です。
「文学」とはどんな学問なのか、どのような価値があるのか、どのように勉強するのをわかりやすく解説。「文学」の奥深さと面白さを学べる一冊。

《目次》
はじめに(郭潔敏)
第1章 文学って何?
第2章 なぜ今、文学を学ぶ必要があるのか?
第3章 文学批評の基本
第4章 桃太郎はヒーローなのか?─構造主義批評と脱構築批評
第5章 桃太郎はなぜ鬼ヶ島に行ったのか?─精神分析批評
第6章 『桃太郎』は政治小説だった?─マルクス主義批評
第7章 なぜ桃太郎は男なのか?─フェミニズム批評
第8章 鬼とは一体何者なのか?─ポストコロニアル批評
第9章 私たちと桃太郎─カルチュラル・スタディーズ
第10章 桃太郎研究の未来、そして文学研究の未来─障害学批評、エコクリティシズム批評、人文情報学批評
第11章 文学批評の実例─アルベール・カミュ『異邦人』研究
あとがき

 


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