伊吹有喜さん原作映画『今はちょっと、ついてないだけ』主要キャストが決定! 玉山鉄二さん×深川麻衣さん出演で2022年春公開へ
映像コンテンツ制作やWEBメディアの運営を通じて地域創生支援を行う株式会社Zipangが、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力で進めている映画「今はちょっと、ついてないだけ」(原作:伊吹有喜さん/光文社文庫)の主要キャストが発表されました。今年9月に撮影を開始し、2022年春公開(配給:ギャガ)されることも決定しました。
玉山鉄二さん・深川麻衣さんが映画『今はちょっと、ついてないだけ』に出演!
かつてスター・カメラマンだった主人公・立花浩樹をNHK朝の連続テレビドラマ『マッサン』(2014)に主演、『ハゲタカ』(2009)等ドラマ、映画で活躍する玉山鉄二さん、人付き合いが下手で美容サロンをリストラされる美容師を2016年に乃木坂46卒業後、女優として主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018)等で活躍する深川麻衣さんが務めます。
がむしゃらに働いて挫折をした人々が集まってきたシェアハウスを舞台に、疲れ果てている世代を包み込むようなやさしい眼差しを持った物語の撮影がいよいよ9月スタートします。
本作の監督・脚本は、『流れ星が消えないうちに』、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』などで注目される気鋭の柴山健次監督。原作の中、主人公にさりげなくかけられた母からの言葉「今はちょっと、ついてないだけ。そのうちいい運がやってくるよ。」に心が震えたといいます。
「この物語の登場人物たちは人づきあいが下手だったり、時代についていけなかったりと、うまくいかない人生に対して、『どこで判断を誤ってしまったのだろう?』、『自分の望んで来た幸せはこれだったのか?』という思いに苛まれている。しかし、この言葉によって、これまでの時間は肯定され、次の一歩を踏み出す勇気を得ることになるのではないだろうか」と、本作の製作に至る思いを柴山監督はコメントしています。
本作は、30代から40代の人生模様を描き、これまで過ごしてきた時間を振り返りながら、「今だからこそ見える風景が、ここにある」と苦しみも哀しみも引き受けて、この先を生きるんだと勇気を与えてくれる物語です。
撮影は、千葉県茂原市、長野県千曲市、愛知県幸田町、長崎県島原市の4都市の製作協力により、今年9月にスタート。美しく、豊かな風景がスクリーンへと映し出されていきます。
【ストーリー】
かつて、世界の秘境を旅するテレビ番組で、一躍脚光を浴びた「ネイチャリング・フォトグラファー」の立花浩樹。バブル崩壊で全てを失ってから15年、事務所の社長に背負わされた借金を返すためだけに生きてきた。必死に働き、完済し、気付けば 40代に。
夢も、恋も、何もかも諦めた日々を過ごすだけのある日、母親の友人から写真を撮ってほしいと頼まれた立花は、撮影を通して、忘れていたカメラを構える喜びを思い出す。もう一度やり直そうと、上京して、住み始めたシェアハウスには、同じように人生に敗れた者たちが集まっていた。住人たちと過ごす時間の中で、「心より欲しているものは何か」を見つめなおそうとする。
キャスト プロフィール&コメント
■玉山鉄二(たまやま・てつじ)さん
1980年4月7日生まれ。京都府出身。1999年ドラマ『尚美』で俳優デビュー、2005年『逆境ナイン』で映画初主演を果たす。
2009年映画『ハゲタカ』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。2014年NHK連続テレビ小説『マッサン』では、主人公の“マッサン”こと亀山正春を熱演。2021年『全裸監督シーズン2』(NETFILX)が全世界配信。
【主な出演作】
映画:『手紙』(2006)、『ノルウェイの森』(2010)、『星守る犬』(2011)、『ルパン三世』、『亜人』(2014)
ドラマ:『BOSS』(CX/2009,2011)、『八重の桜』(NHK/2013)、『西郷どん』(NHK/2018)、『トップリーグ』(WOWOW/2019)『全裸監督』(NETFLIX/2019)
〔役名:立花浩樹〕
かつて、「ネイチャリング・シリーズ」という冒険番組でスターになった写真家。人づきあいが下手でスターとなった自分は大人たちによって作られた虚像だと思っている。15年前、事務所の社長が残した借金を返すだけの日々となり、真面目ながらも無気力になっている。
<玉山鉄二さん コメント>
「やれば出来る」、「努力すれば必ず夢はかなう」大人たちに教わったこの言葉で、苦しんだ人達は少なからずいると思います。なぜ「今はちょっと、ついてないだけ」と言ってくれなかったのかと。人生に惰性や楽観を生み出せる事も人間の強さ。今、こういう社会だからこそ、セカンドチャンス、人生の敗者復活戦があっても良いと思います。観ていただいた方々から「少し肩の荷がおりた」と言っていただけるような作品になればと思います。
■深川麻衣(ふかがわ・まい)さん
1991年生まれ。静岡県出身。2016年に乃木坂46を卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。
【主な出演作】
映画:『愛がなんだ』(2019)、『空母いぶき』『水曜日が消えた』(2020)、『おもいで写眞』(2021)
ドラマ:『まんぷく』(NHK/2019)、『日本ボロ宿紀行』(TX/2019)、『RISKY』(MBS/2021)、『青天を衝け』『大富豪同心2』(NHK/2021)
〔役名:瀬戸寛子〕
立花が住むシェアハウスの先輩住人。美容師に関するいくつもの資格を持ち、ヘアメイクもできる美容部員として働いていたが、リストラされてしまう。立花が出ていた番組が好きだった。
<深川麻衣さん コメント>
「生きていると、誰しも日々いろいろな出来事に直面すると思います。楽しいことばかりではなく、思わず後ろ向きになってしまうことや、もしもあの時に戻れたら…。という後悔を持つことも。この物語は、過去を見て見ぬふりをしたり、無かったことにして前に進むのではなく、本当の意味で今までの自分を受け入れて、人生を歩んでいく勇気をそっと分けてくれるような、そんなあたたかいお話です。皆さまの人生にそっと寄り添えるような映画になりますように。」
脚本・監督:柴山健次さん プロフィール
柴山健次(しばやま・けんじ)さんは、1979年生まれ。愛知県出身。大阪芸術大学卒業、アンドリーム所属。篠原哲雄監督(『花戦さ』など多数)に師事。
2008年『黒振り袖を切る日』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて奨励賞を受賞。2011年『君の好きなうた your song』にて長編映画デビュー。監督作品に、『流れ星が消えないうちに』(2015)、『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(2018)、『TOKYO COIN LAUNDRY』(2019)、『たまには、大きな声で』(2020)など。
原作者・伊吹有喜さん プロフィール
伊吹有喜(いぶき・ゆき)さんは、1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒業。出版社勤務を経て、2008年『風待ちのひと』(「夏の終わりのトラヴィアータ」より改題)で第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、デビュー。
2010年に二作目『四十九日のレシピ』を刊行。同作は2011年にNHKにてドラマ化、2013年に映画化。
2014年刊行の『ミッドナイト・バス』は第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補に。同作は2018年に映画化。2017年刊行の『カンパニー』は2018年に宝塚歌劇月組にて舞台化。2021年にNHK BSプレミアムドラマにてドラマ化。
同じく2017年刊行の『彼方の友へ』は第158回直木賞候補、第39回吉川英治新人文学賞候補。名古屋の書店を中心にした全国有志の書店員による「乙女の友大賞」を受賞。2020年刊行の『犬がいた季節』は2021年本屋大賞3位、第34回山本周五郎賞候補に。同年刊行の『雲を紡ぐ」は第163回直木賞候補。埼玉県の高校図書館司書が選んだ2020年のイチオシ本第一位。2021年5月に第8回高校生直木賞を受賞。このほかに『なでし子物語』、『地の星 なでし子物語』、『天の花 なでし子物語』、 『BAR追分』シリーズなどがある。
今はちょっと、ついてないだけ (光文社文庫) 伊吹 有喜 (著) バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか?問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。 |
【関連】
▼映画『今はちょっと、ついてないだけ』 公式サイト
▼映画『今はちょっと、ついてないだけ』公式 (@ima_tsui) / Twitter
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